透明人間


何れ僕の爪先は温度を宿さず、
枝垂れ桜の道へ影を落とせなくなるだろう。
其れでも軽やかな足取り。
爪先で軽く跳躍してみるよ。

何時か君も僕の髪の色すら忘れ、
夏の舗装された道路を駆け抜けていくのだろう。
其れでも見詰めていて良いかな?
きっと見放しはしないさ。

指先から透けてってさぁ、
きっともうすぐ透明人間だ。
君が僕を見失ったって構わないよ。
僕が君を見失わないさ。

何もかもが君を狙う敵の様に見え、
紅葉の赤さが気に食わない日も有るだろう。
其れでも忘れないで欲しいんだ。
君の隣の透明人間。

何処にも僕の姿が落ちていなくても、
降りしきる雪の冷たさに涙を落とさない様にね。
其れでも笑っていて欲しいんだ。
君の頬を拭う透明な温度は伝わる?

指先から冷たくなってってさぁ、
僕はもうすぐ透明人間だ。
どうか泣かないで可愛い君よ。
僕は何処にも行かないから。

君が此の恥ずかしい唄を聴く頃にはさ、
僕を思い出して泣かないで、居て。

冷え切った部屋の真ん中にさ、
君を遺していく僕を許してよ。

10/08/18

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
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透明人間

大切な人が居なくなっても、どこかへ行ってしまったんじゃない。
見えないだけで、きっと一緒に居てくれるんだ。
という願いを込めました。

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投稿日:2010/08/18 22:42:28

文字数:473文字

カテゴリ:歌詞

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