ほんの十秒前のことさえも
ほんの一秒前のことさえも
瞬きする間に忘れてしまう
紡ぐより先に忘れてしまう
何を言おうとしたのだろう
何をやろうとしたのだろう
誰に聞いても答えは知らず
僕に聞いても答えは消えた
それはあたかもあぶくのようで
必ず消えゆくさだめであれば
僕はいつでも祈るでしょう
どうかこの時を忘れぬように
どうかあの日を忘れぬように
零れた想いはもう数知れず
紡いだ心も今では知れず
取り戻そうと手を伸ばしても
その手は空を切るばかり
ああ、僕はまた忘れてしまう
ああ、僕はまた忘れてしまう
どんなに深く思っていても
ああ、僕はまた忘れてしまう
どんなに強く願っていても
ああ、僕はまた忘れてしまう
ああ、僕はまた忘れてしまう
ああ、僕はまた忘れてしまう
ああ、僕はまた忘れてしまう
忘れてしまう
何とはなしに考え付いて、何とはなしに書き綴った僕が僕で僕に向けた言葉です。
これを読んで何かを感じ取ってくれたなら僕にとってはきっと喜ばしいことなのでしょう。
もし貴方が何か想いを抱いたのなら、どうかこの詩を貴方だけの旋律にのせて、どこかの誰かに届けて下さい。
それだけを僕は今、望みます。
尚、この詩を何かに用いたのなら、ご一報いただければ幸いです。
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