君が早くと急かすなら
音の速度も超えてゆくから
まだ折れないで僕の羽根
遠くの空が瞬いた
永い時間をかけてできた世界は
まだ僕には大きすぎて
初めての音が零れた
未来なんて遠すぎて
鏡に映る僕は目を閉じた
鈴の音が連なって広がってゆく
巡る音は呼吸に色を持って
遠い場所に流れる歌
幼い日の約束も
捨てられるほど利口じゃない僕は
たくさん抱きしめて
歩くこともできなくて
それでも
君が早くと急かすから
足元すらも見えずに走りだして
僕の世界が加速してゆく
君が早くと僕を呼ぶから
音の速度も超えてゆくの
まだ傷づかないで僕の羽根
音速ロケット
だけど止まらないで
目を閉じて
ねぇ僕の声を聞いて
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