投稿作品20作品
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はじめましてそしてさようなら
わたしの初めてでもあなたの二度目でも
関係なんて無いのだわ
夜は短いのよ
朝に追われるの
ピエロは無口なのよ
言葉は食べちゃたのだわ
ヒール高い 空飛べない
落ちたら終わりなの 終わりなの
触らないで 駄目になっちゃう...ごめんなさいは要りません
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平穏を切り取った 僕の世界
閉ざされた扉 白い庭
語りかけては目を伏せる
鍵が砕けた 隅っこのほうで
無口な悪夢 黒い傷跡
きって とかして つなげてね
意識が濁る 揺れている
この立ち位置 正解は何処
御冗談言って逝ってイっていって
言わないでって言わないで...依存症
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ちょっとだけよ?
君にばれないくらいにわざとらしく女の子ぶるの!
ねえ君の視線の先はいつも
髪が長くて スカートはいて
お人形みたいな可愛い子ね
つんとして高飛車は あんまり?
ちょっと君の好みの娘にねすこし
憧れようか 迷っているのよ
お高いヒールも脱ごうかしら
甘いお菓子みたいな子は すき?...似非ロリイタ
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虚ろに朧なその目が写すのは何処
青い鳥などいないでしょ?
現実見てるってそれしか出来ないだけ
緩やかに降下するなら
嘘に逃げるほうが楽
輪郭をなぞる指に赤く伝う
どろりと溶けだすかたつむり
自己嫌悪も聞えない
もうこの世の中に絶望もないの
メフィストフェレスの嘘でも足りないわ...あまいきす
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見えない速さで加速してく
どうせみえないんでしょ? 僕なんて
すぐに外れる鍵をかけた
ノックしたらあいちゃうかも
でも開けないでねって
ヒミツで看板を掛けてた
看板はまるで真っ白
読めるはずもないから
すぐに鍵は壊れちゃった
今度はもっと丈夫なのじゃなきゃ...嘘吐きワールド
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君が早くと急かすなら
音の速度も超えてゆくから
まだ折れないで僕の羽根
遠くの空が瞬いた
永い時間をかけてできた世界は
まだ僕には大きすぎて
初めての音が零れた
未来なんて遠すぎて
鏡に映る僕は目を閉じた
鈴の音が連なって広がってゆく...音速ロケット
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なくなってくよ
きえてくよ
こぼれて こわれて
崩れてく
足もととか無くなってく
ぐちゃぐちゃになる
そんなものいらないのに
積み重なる 崩れ落ちる
なくなれなくなれなくなれなくなれなくなれなくなれ
きえちゃえ いなくなっちゃえ...節制
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ねぇ 知っているかい?
きょう 夜にね あの丘に
星の欠片が降るんだよ
ねぇ 捕まえようか
きょう 夜にね あの丘で
星の欠片を捕まえようよ
ここで 一番高い 丘の上で
捕まえようか
手をのばして空を仰ぐ
黒猫のような漆黒の...流星ロックシューター
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ごめんね ほんとは ぜんぶ
僕だってもう少しくらい
素直で可愛い子ならいいと思うけど
できないんだからしょうがないでしょ?
嫌い 大嫌い!
僕の近くのこないでよ!
僕もねもうちょっとくらい
素直にもなりたいけど
どうしてもできないんだからしょうがないじゃない!
君は 好きじゃない!...ごめんね ほんとは
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空は遠くて 高くて
色鮮やかな花が咲いて
花は水面にも咲いた
恋に落ちて
いとしくて いとしくて
近くにいたいと願った
声も なにも あげるから
そばにいたいと思った
足はいたくて くるしくて
僕の知らない世界は広すぎて...人魚姫
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ねぇ 遠いよ アストロノーツ
ねぇ 届かないよ アストロノーツ
気がつけば こんな遠くにまで来ていた
ゆらゆらと星の合間を遊んでるうち
もう ずいぶん遠くまで
僕ひとりだけで来てしまったんだ
まだ 遠いね アストロノーツ
惑星(プラネット)は忠実に
僕なんかよりずっと利口に
決められたレールをなぞる...アストロノーツ
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気まぐれに浮かんでみたり 沈んでみたり
中途半端に降っている雨
それを理由に 僕はまだ窓際のまま
窓の雨粒と色鮮やかな傘が踊る
まだ雨が続きそうで
不安定な立ち位置のまま
ゆらゆら揺れて目を閉じる
臆病なままの僕は まだ窓際のまま
中途半端に降る雨は
まだ雨上がりには遠そうで 近そうで...あめあがり
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虚ろな世界 まるで空白(空っぽ)
恵まれているのにまだ欲して嘆く
くだらないと吐き捨てられて
砕けた愛の破片(カケラ)だってもう散ってしまった
ずっと探して
手探りを繰り返しても叶わない
見つかることなどある筈もない
零れたのは
希望か 涙か 絶望か
ひとつ 手を伸ばす...灰色流星
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すいちゅうではおとはきえてゆく
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蜂蜜色のゆめを見た
なんだか優しくて
毒のように甘かった
そんなゆめ
もう遠い記憶
泡がゆれて
水面に花が咲いた
たぶんそれは蓮の花
綺麗な桃色 愛らしい花
静かな夜に歌を歌おう...彩しずく
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この世界に飽きてしまったの
繰り返し廻るしか脳のないくだらない世界に
おちて 落ちて 堕ちて 墜落
衝突と閃光 開幕と終焉
空想と夢想 疑心と真実
現実と妄想 創造と想像
劇中の愛情
嘘と虚偽で塗り固めた幻想
歌さえ夜に掻き消されて
依存して中毒になって それを理由に逃げていたのか...腐った林檎 (少々グロテスクな表現が含まれております)