プラネタリウム
いつか宇宙飛行士になって
あの星のどれかを旅するつもりだった
きっと両手じゃ足りないくらい
何度も地球を 見下ろしてるはずだった
だけど もちろん今も届いちゃいない
体に結んだおもりを地球にあずけて
特別多くもない星空の下
いつもの道をこうして辿っているけど
夢中で見上げていたのは 本物の星空だったのか
偽物の星に魅せられて 高く飛びたかっただけなのか
あの星や星座の名前は 今でも憶えているけど
どうやってそこに 行けばいいかなんて知らない
今までいくつも思い描いてきた
やりたいこと 手にしたいもの
思い通りにならなくて 遠くで瞬くだけ
それはすぐに消してしまえそうな光
でもまっすぐ僕に届いた光
夢中で見上げていたから 今でも忘れられないんだろう
本物はここにはなくても 空のどこかにあるのはわかる
名前しか知らないあの星や星座に行きたければ
行き方を探す ことから始めればいいだけ
夢中で見上げていたのが 本物の星空じゃなくても
光はまっすぐに進み 目指した星と僕をつなぐ
プラネタリウムの星だって 拭って消せるほど低くはなくて
あの作り物の星空に 小さな僕は憧れていた
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