少し錆びついたバスを降り
眼下に広がる湖を見つめる
肌を刺す冷たい風と儚く並ぶ白樺の幹が
私の心を染めてゆく

ここがあなたの故郷、私がまだ知らないあなただけの場所

冬空を羽ばたく水鳥たちの下
湖畔に佇む人形が1つ
触れられただけで壊れてしまいそうな
ガラス細工よりも脆い私

冷たい水面に一片の華を彩り
次第に遠ざかっていく胡蝶蘭の束
あなたと共に歩んでいくはずの私の時は
あの日あの時から進むのを止めた……

視線を感じふりかえる
林の影に浮かぶあなたの面影
駆けても駆けても駆けても駆けても距離は縮まらない……
銀色の森を包む靄が
私の心を覆い尽くす

どこまで行けばいいですか?
いつまで走ればいいですか?
久遠の回廊をいつ果てるともなくさ迷い続ける私……
あなた早く連れ出してください……

もう1度あなたに抱きしめてほしい……

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

三回忌~from Shirakaba Lake~

何を血迷ったのか、2作目を投下です。
昔書いた詩なのですが、気の迷いでこちらに投稿してみることにしました。
書いたものをほぼそのまま持ってきただけですので、語呂などはまったく考えていません(ぁ
創作した当時は少女のイメージを持っていましたのでミクを選んでみましたが、改めて見てみるとMEIKO姉さんのイメージが強いですかねぇ^^;

ちなみに舞台として選んだ白樺湖。
幼少の頃に1度だけ行ったんですが、今でも印象深い場所なんですよね。
あの当時のおぼろげな記憶から、白樺の樹木が生い茂る静かで幻想的な場所というイメージがあったんですが、調べてみるとリゾート地として結構賑やかな場所であることがわかり、愕然としたりしましたw

閲覧数:155

投稿日:2008/11/20 00:06:35

文字数:370文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました