所変わって―――――町はずれの草っぱら。





ふらふらと飛んできたリュウトは草原の真ん中に墜落し、肩で大きく息をしていた。


「はあっ……はあっ……はあっ……はっ……はっ……はっ……………はぁぁあぁ…………」

「リュウ…………」


いろはが優しくその背に手を当てる。


「……ごめん……」

「え……」

「……まさかあんなタイミングで、あの二人の真の力が覚醒するなんて思わなかった……ようやくこの力を自分のものにできたのに……結局君を守れなかった……」

「……………っ!!」


いろはが思わず言葉に詰まる。

しかし―――――





「……リュウト。……あんたの想いは……受け取ったから……!!」





「……え?」


リュウトが見上げると、そこには今までとは違ういろはの顔があった。

まるで何もかも腹をくくったような、何かを決意したような―――――





「……だけど私だって守られてばっかりは嫌。だから一緒に……戦って、あいつらを倒して……自由を手に入れよう――――――――――」










――――――――――この時。


リュウトは気づいていなかったのだ。いろはの良心回路が、既に作動していることに。


それでも戦うことを止めようとしなかったのは、いろはへの想いゆえか。それともいろはが戦う意思を示したからか。


はたまた、『TA&KU』のVOCALOIDとして生まれてしまったが故の、浅からぬ因果なのか。










この小さな出来事が、後にリュウトらとルカ達、双方に不幸を及ぼすことになるとは、まだ誰も知らなかったのであった。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

仔猫と竜とEXTEND!! ⑫~エピローグ~

命からがら逃げてきた竜と仔猫は。
こんにちはTurndogです。

まずは第一回戦が終了です。
……そして次から、更なる決戦が始まるっ!!
そう! なんとこの話続いてしまうんです!!

次回はロリルカさんが主役。

閲覧数:225

投稿日:2013/12/01 15:28:50

文字数:698文字

カテゴリ:小説

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  • しるる

    しるる

    ご意見・ご感想

    あ、子猫って、いろはのことだったかww←いまさら
    いつぞやのクロの娘猫かとww

    あれやな、告白されてドキドキして、回路も動き出したんだな、うんw
    告白はされたいもの←

    2013/12/07 20:07:49

    • Turndog~ターンドッグ~

      Turndog~ターンドッグ~

      いろはの事ですよーw
      なんつったって元はハロー『キティ』ですからねww

      多分そんな感じでしょうねww
      告白はしたことはあるけどされたことはない←

      2013/12/07 20:13:28

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