リン「いやっほぉ!!」

レン「あれデジャヴ」

ルカ「リンちゃん、飛び込んじゃダメよ?」

リン「あ、ごめんなさーい。ついテンション上がっちゃって」

ミク「(レンが心配するから今日は飛び込み自重しようっと)」

ルカ「きゃっ、冷たいわね」

レン「前に来た時より冷たいな」

ルカ「前?」

レン「へっ?あ、いや、去年来たときより冷たい気がしてな!俺らの節電にも意味はあったのかなあなんてな、はは、ははは!」

ルカ「……?よくわからないわ……ついにレン君、思考回路がおかしくなってしまったかしら」

レン「……俺の言い訳もひどいけどそこまで言われるとは思いませんでした」

ルカ「まあ仕方ないわね。この前のチョコ、ちょっと入れてあったから」

レン「こんなところで張られていない伏線を回収!?っていうか何を入れたんだ!」

ルカ「それは……恥ずかしくて言えないわ」

レン「顔を赤らめてもダメだ!このままだと勘違いかもしれない状態で病むぞ!俺が!」

ルカ「その……(媚薬)を……」

レン「聞こえないぞー」

ルカ「……セクハラよ」

レン「はぁ!?」

リン「……レン、またセクハラ?」

レン「え?あ、いや、これは違うだろ!本当に聞こえなかったんだって!」

ルカ「……女の子には知られたくないこともあるのよ」

リン「そうだよ。レンはもっとデリカシーのある男の子だと思ったんだけどな」

レン「こればっかりはデリカシーとか言ってられないから!手作りチョコもらって喜んで食べたら数ヵ月後に『謎の物質入れておきましたー』なんて言われて紳士的に振舞える寛大な心は俺にはない!」

ミク「んー、数ヶ月経って何にもないんじゃ大丈夫なんじゃない?」

ルカ「(失敗だったのかしら)」

レン「そ、それもそうか。ん、冷静になってみればミクの言うとおりだなー」

ルカ「それにしても、『何か』と言っただけでそこまで本気にされるなんて心外ね」

リン「そんなにルカ姉恐いの?」

レン「そりゃあもう……」

ルカ「レン君、縄と鎖、どちらがお好みかしら?」

レン「選んだほうで何する気ですか」

ルカ「レン君を拘束して連れまわしてあげるわ」

レン「……な?」

リン「……確かに。さすがドSキャラ」

ミク「(でも本当はレンが大好きで、素直になれないだけなんだよねー)」

ルカ「なにか言ったかしら、ミ/ク?」

ミク「待って!そのわたしの名前の間のスラッシュは何を意味しているの!?本当は恐くて聞きたくもないんだけど!」

ルカ「あら、文字通りの意味よ?」

ミク「いやぁ~恐いよレン~」ギュッ

レン「わ、ちょ、だ、抱き付くなよ~」

リン「…………」

ルカ「…………」

レン「り、リンさん?ルカ姉?」

ギュッギュッ

レン「えっ、え、ええ!?」

リン「ミクちゃんだけずるいよ……」

ルカ「レン……あったかいわね」

ミク「あー、二人ともずるーい!」

リン「先に抱き付いたミクちゃんには言われたくないなっ」

レン「あのぅ……みなさん、恥ずかしいので離していただけませんか?」

三人「「「えー」」」

レン「えーって。公衆の面前ですし。っていうかみなさんなんで急に抱き付いたりなんか……」

三人「「「鈍感」」」

レン「えー」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

レン「そろそろ昼飯か?」

ルカ「そうね。レン、なにか買ってきて頂戴」

レン「俺はパシリか……」

ルカ「違うわ。私の大切なパートナーよ」

レン「表現をきれいにしたって意味は一緒じゃねえか……ついでだから二人のも買ってくるぞ」

ミク「ほんとっ?ありがと~」

リン「ボクも行こうか?」

レン「大丈夫だ。こんなときぐらいかっこつけさせろい」

リン「はいはい。じゃあ夏みかん買ってきて!」

レン「プールにあるのかあれ」

リン「なかったら焼きそばとかでいいよ~」

レン「ミクは?」

ミク「私はレンが選んでくれたやつならなんでもいいよ~」

レン「はいはい。んじゃ、ちょっと行ってくるわ」

――――――――――少年買物中――――――――――

ミク「リンちゃんの水着可愛いね」

リン「ふえっ?」

ルカ「(みなさんはProject DIVAのスイムウェアをご想像ください)」

リン「そ、そうかな?あ、ありがとね///」

ミク「ルカは相変わらずのおっぱい……」

リン「ほんと、羨ましいなあ」

ルカ「あら、小さいのも需要あるわよ?」

ミク・リン「「小さいって言われたー!!」」

ルカ「あら。そんなに気にしてたの?」

ミク「だってぇ……」

リン「そりゃ、女の子だし……」

ルカ「大丈夫。二人とも胸の無さを考慮しても十分魅力的な女の子よ」

ミク・リン「「無いって言われたー!!」」

――――――――――少年買物終了―――――――――――

レン「買ってきたぞ~……って、あれ?」

ミク・リン「「…………」」プシュー

レン「……どうしたの、これ?」

ルカ「いろいろあったのよ」

レン「いろいろとは?」

ルカ「女の子のデリケートな問題だからあまり触れないであげたほうがいいかもしれないわ」

レン「そ、そうか」

ミク「…………」ムクッ

レン「おうっ!?起きたのか」

ミク「…………」コクッ

レン「……フランクフルト買ってきたけど、食べるか?」

ミク「…………」コクッ

レン「ほい」

ミク「ありがと」

レン「…………」

リン「…………」ムクッ

レン「おう、起きたか」

リン「…………」コクッ

レン「夏みかんあったから買ってきたが、食うか?」

リン「…………」コクッ

レン「ほい」

リン「ありがと」

ルカ「……女の子二人を完全に手なずけたわね」

レン「はぁ!?」

ルカ「ここまできれいに調教されているとは思わなかったわ」

レン「調教っておい!変な意味にしか聞こえないだろう!」

ルカ「変な意味で言っているんだもの、当たり前じゃない」

レン「正気か!?」

ルカ「負気よ」

レン「意味わかんねえよ!」

ルカ「安心して、わたしも意味がわからないわ」

レン「なら言うな!」

ルカ「さて、わたしへの捧げ物はどうしたのかしら?」

レン「ぐっ、話を戻された……。まあいい。ほらよ」

ルカ「ありがt……かき氷じゃない」

レン「冗談だ。ほんとはこっちのフライドチキン」

ルカ「流石にかき氷だけではお腹がすいてしまうわ。しかしここ、高カロリーな物ばかりなのね」

レン「仕方ないだろ、屋外プールなんだし」

ルカ「そういえばレン、日焼け止めは?」

レン「ん?塗ってないけど」

ルカ「じゃあわたしが塗ってあげるわ。ほら、横になりなさい」

レン「え、いやあ、大丈夫だよ。女子と違って別に焼けても何の問題も……」

ルカ「いいからおとなしく塗られなさい」

レン「はいはい……」

ヌリヌリ

レン「あーなんか落ち着くなあ」

ルカ「私のテクに落ちなかった者はいないわよ」

レン「納得だわー。ああ、気持ちよくなってきた」

ルカ「っ!?///」

レン「あれ、どうした、ルカ姉?」

ルカ「な、なんでもないわ!///」

レン「?」

ルカ「(そ、そう……気持ちいい、ね……)///」

レン(なんかさっきよりルカ姉の手があったかいような)

――――――――――――――――――――――――――――――――――

ミク「リンちゃん、いっくよ~!」

リン「いいボール頼むよ、ミクちゃん!」

ミク「それ!」

リン「ナイストス!」

レン「リン~次こっちな~」

リン「よーっし」

ルカ(嫌な予感しかしないわ)

リン「いっけー!エターナルフォースブリザード!」ブォンッ!

レン「あがぁ!?」

ルカ(……予感的中)

リン「あはは!エターナルフォースブリザード、それは強烈な必殺技!相手は死ぬ!!」

レン「ば、バーロー……そんな大技対魔王戦にでもとっておけ!」

リン「でも消費PP1だからね~いっぱい使えるんだ!便利でしょ?」

レン「もはやチートだな!でも俺ですら死んでないからその効果詐称じゃね?」

リン「いや、魔王は一回これで倒したからレンが強すぎるんだよ」

レン「魔王と戦ったのか!?というか俺、魔王より強いの!?」

ミク「レン最強説」

レン「そんな仮説いらない!」

ミク「よしっ、次はラリーやろう!何回続くか挑戦だ!」

レン「今のがラリーだったんじゃないの!?」

――――――――――――――少年少女帰宅中――――――――――――――――

レン「遊んだな~」

ミク「疲れたぁ~」

リン「でも楽しかったよ!」

ルカ「そうね。また来たいわ」

ミク「お、珍しいね。ルカが『もう一回』なんて」

ルカ「あなたみたいに転がったりしないけどね」

リン「何の話?」

ルカ「リンちゃんは気にしなくていいのよ」

リン「そうなの?」

ミク「あ、リンちゃん肩に蝶が」

リン「え?あ、ほんとだ。こんなところに止まってどうしたんだろう?」

レン「きっとリンがとろいからだな」

リン「あ、ひどーい!」

ミク「否定できない」

ルカ「流石の私でも無理だったわ」

リン「み、みんなして!!」

三人「「「あはははは」」」

―――――――――――――――少年少女帰宅―――――――――――――――

レン「た、ただいまー」

リン「ふわぁあああ……眠いよぅ」

レン「ったく、途中からおんぶとか……高校生にもなって自分の足で家に帰れないのかこいつは……」

リン「ありがとねー、レン……zzz」

レン「あ、ちょ、ま、まだ寝るな!着替えてないだろう!……はあ」

リン(4人でもやっぱり楽しいけど、今度はレンと2人でどこかに行きたいなあ……)

レン(やっぱりこの4人でも楽しいな……ずっと、一緒にいられたらいいのに)

―――――――――――――――少女帰宅―――――――――――――――――

ミク「つっかれた~~~!」

ドフッ

ミク「あーん、ベッド気持ちいい~」

ミク「…………」

ミク「……レンと2人もよかったけど、やっぱり4人っていうのもよかったな」

ミク「みんな、大好きだよ……えへっ」

―――――――――――――――少女帰宅―――――――――――――――――

ルカ「ふぅ……」

スッ

ルカ「……あの様子だと、私とリンがいない間にレンとミクの間で何かがあったわね……」

ルカ「…………」

ルカ「……まあ、いっか」

ルカ「4人で遊べて楽しかったわ……今度はどこに行くのかしらね……ふふっ」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

――――――それぞれの夜は、更けていく。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

ボーカロイドの日常。【part.5】

気が向いたので書いてみたプール会4人版!

……ギャグ回はセリフオンリーになるんかなwww
以前より恋愛要素が強くなった気もするが……キニシナイキニシナイ
今回はみんな仲良しを意識したつもり……出来てる?←

ってか日常とか言いながら、なにかイベントがない書けないやwww

閲覧数:322

投稿日:2011/08/19 09:10:22

文字数:4,485文字

カテゴリ:小説

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