君がサヨナラの代わりに溢した「また明日」
その日は何時(いつ)来るの
僕 未だ 夏(きょう)に置き去り

別れる前の三叉路
一度も 視線(め) 合わなかった
蒸し暑い中 聞こえた 冷たい言葉
心突く 刃

君 空 向かい 投げた 「好きだ」
僕の頭上 越えて 誰の元へ?
もし 届くなら "明日"来たはず
手 振った君 瞬間 深く刺さるナイフ

細腕 撫でる風
僕の心の中より暖かい
ずっと真夜中
朝陽 ビルの裏で架空恋慕(カクレンボ)

君に非は無い それは"今日"だけ
でも今迄 ついた傷
まだ残って もう治癒(なお)らない
深いままなのは 誰の所為(せい)?

僕 空 向かい 投げた 「好き」は
君の横 抜けて 砕け散った
隣にいる誰か 僕がいた場所
背 向けた君 瞬間 古傷裂くナイフ

君 空 向かい 投げた 「好きだ」
僕の頭上 越えて 誰の元へ?
もし 届くなら "明日"来たはず
手 振った君 瞬間 深く刺さるナイフ

君の心臓(こころ) 赤い液体
僕には掬えない
陽 昇る朝(こと)は無い
望む明日はもう来ない