いつまでも この場所で 君を待ち続け
わたくしは 今日ここに 匂ひぬるのかな
無駄な意味もなく 繰り返す日々で 人忘れやする 浮き世の中にも
君を片時も 忘れやはしない 行方すら知らぬ この恋の道かな
夜桜ぞ 舞う中で 逢ふこともがな
惜しから ざりしは この命さえも
きみがため 身を尽くし 恋いわたるべき
われても 末には 会わんとぞ思う
恋いしかる わたくしは そば居れずうちに
いつの日か 哀れにも 君から去ぬめり
過ぎゆく流れの 時の調べさえ 薄れる中にも 君のことだけを
嘆き続けては 歩みを止め泣く わたくしのそばに 夜桜咲きにけり
夜桜ぞ 舞う中で 逢ふこともがな
惜しから ざりしは この命さえも
きみがため 身を尽くし 恋いわたるべき
われても 末には 会わんとぞ思う
辛さの中にも 君の思い出を 思いさえすれば 例え幾日と
逢わずとも想い 変わりゆくことは 有り得ないはずが 憂きに堪へぬ涙
零れ落ち 人知れず 思いそめしか
嘆けど 夜桜 君を思はする
花さそふ 月の下 降りゆく物は
桜の 雪ならで我が身なりけり
<訳>
いつまでも私はあなたを待ち続けながら美しく咲き誇っています。
無駄に意味もなく繰り返される日々の中、人を忘れていく世の中にもあなたのことは忘れはしません。
この恋はどうなっていくのでしょうか。
夜の桜が舞う中であなたに会いたい。そのためなら命さえ惜しくはありません。あなたのために生涯を尽くして、恋し続けることになるのでしょうか。
あなたと離れてもまた会いたいのです。
恋しく思う私はそばに居れないうちにいつの日か、あなたの中から
虚しく消えてしまいます。
過ぎていく時の流れの音も、薄れていく中にあなたのことを、悲しみ続けては
足を止めて泣く私のとなりに夜の桜が咲きました。
辛い日々の中でも、あなたとの思い出さえあれば、たとえ何日も会わなくてもこの思いは
変わるはずがないのに、辛さで耐えきれないのは落ちてくる涙なのです。
涙をこぼしながら誰にも知られないように、ひそかに心のうちで思い始めたのにと悲しんでも
夜の桜があなたを思い出させるのでしょう。
桜の花びら舞って真っ白に降りゆくものは、桜の花吹雪ではなくて私自身でした。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

素材(古語)

ちーん

閲覧数:235

投稿日:2012/03/19 14:56:11

文字数:938文字

カテゴリ:歌詞

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