秋の風薫る林へ足を踏み入れる
小鳥の囀りと渓流のせせらぎが耳に響く
あなたが愛した場所 二人で歩いたこの場所を
今日はあなたのまぼろしを連れて一人……

紅葉が生い茂る林の中を一人歩く
身を染める朱の色は消え行く命を燃やしている形跡
儚き命、そして最期の時を迎え懸命に輝く命
私の心を映し出し 嘲笑う紅の鏡……

木漏れ日の光が枯葉舞う遊歩道を照らす
聖なる白色に辺りを染めていく天からの恵み
どうか私の中まで照らし出してほしい……
私の奥底に眠り、私を絡め取る灰色の闇まで……

全て忘れられたら
渓流の流れにこの想い全てを流し
流れ流れて大海に散っていったなら
また新しく生まれ変わって生きていけるでしょうか?

記憶の鎖を断ち切ることが出来ない私……
冷たいせせらぎに流されていくのは私自身?
流されて 流されて……
流された先にあなたの元へ辿りつけるでしょうか?

マタ フタタビ アイマショウ
アノ イツカノ タキノモトデ……

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

一周忌~from Oirase~

続いて第3弾です。
タイトルからわかるとおり「三回忌」の続編となっています。
……まあ時間軸としては、こちらの方が過去の話なのですが。
そしてさらに過去の話だというのに、なんだか「三回忌」よりも冷静な心情な気がするのはこれいかにw

今回の舞台に選んだのは、奥入瀬渓流。
実はまだ行ったことのない場所なのですが、行ってきた母から土産話を聞いて以来、1度は行ってみたいと思っているんですよね。
紅葉が舞う中、亡き想い人との思い出にふける。そのような光景を想像していただけましたら幸いです。

閲覧数:198

投稿日:2008/11/20 00:13:37

文字数:418文字

カテゴリ:歌詞

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