知らせも無く振り出した雨は
僕らを現実へ戻していく
慌しくなる街の風景を
少し眺めていたんだ
次第に強さを増した雨はすぐに
僕らを容赦なく包みこんでいく
服や心の奥のほうまで
濡れてしまって
泣きたいような笑いたいような
気持ちになっていく
不安な僕らはずぶ濡れで歩いて行く
当てなんか無いままただゆっくりと
なんとなく買った缶コーヒー
いつまでも飲み干せないまま
降り続ける雨の中に溶けて消えそうで
高架下に棄てられたビニル傘
大量生産されて棄てられるさまは
何だか僕たちのようで意味も無く
同情してみたりするけど
明日にはきっと、忘れるだろう
アスファルトに降り注いでは消えてゆく
「僕らの日々もいつか同じように」なんて
妙に切ない気持ちになってしまうのさ
遠い日の感傷が目の前を横切って行くから
善人にも悪人にもなりきれないままの僕は
今日も変われないで歩いて行く
感情を置き去りにして
溶けきらない青春の残滓は
時々、僕を悲しませたりもするのさ
濡れた街の匂い
肌にまとわりつく空気
僕たち日常も鈍り
触れる前にまた、解けて
髪を揺らす僅かな風
呼吸を止めたような世界
やけに鮮やかに写っている
「纏まらない思考まで洗い流してはくれないか?」
空を見上げてそっと一人呟いた
何の意味も無いさ
ほら、いつだってそうだろう
嘘みたいに綺麗な明日を待っている
降り止んだ事に気づかず
いつまでも傘を指している少女
雨上がりの街のその中へと
一人、消えていく
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