Ａ)空に唄えば　幻は霞み
　 晴れ渡った紺碧の空
　 揺れ蠢くは　春への芽吹き
　 大地の上で咲き誇る

Ｂ)人々が流した涙は
　 大空に吸われて雨となり
　 大地に優しく降り注ぎ
　 草木が顔を上げる

Ｓ)夢幻の彼方に眠るは
　 幾千もの想い
　 徒花のように咲いては
　 実もつけずに堕ちていく

Ｃ)今日も人々は唄う
　 形、色は違えども
　 誰かのために今日も唄う


Ａ)声が導く　扉を開けば
　 生い茂った深緑の森
　 飛び去ったのは　未知への恐怖
　 ただ前に進めばいい

Ｂ)心の隅で迷う羽は
　 祈りを捧げた乙女の想い
　 風に舞えどすぐに堕ちては
　 行く先に戸惑ってる

Ｓ)楽園を越えたその先で
　 刹那に散る夢
　 遠い記憶が木霊する
　 永遠に廻る運命

Ｃ)今日も人々は願う
　 例え、叶わぬことでも
　 その先の光を求めて


Ａ)悠久の時　越えて見たのは
　 重なり合った紅蓮の影
　 逃げ惑うのは　いつしかの自分
　 恐れるものなどないのに

Ｂ)闇夜の舞踏会で踊る
　 仮面の下の心隠して
　 探る指で遊んで笑う
　 本音など見せはしない

Ｓ)銀の鎖で繋いだのは
　 愛しむこの胸
　 愛の言葉は別れを誘う
　 明日など見たくない

Ｃ)混じわらぬ道の中で
　 嘆く、声も上げずに
　 そして涙は枯れていく


Ｓ)機械仕掛けの運命は
　 変えることは出来ず
　 走っても逃げられない闇
　 共に堕ちていこうか？