脇を流れる風が柔らかく
毎日がゆっくりと恐ろしく進む
そんな日をもう一度振り返り
思い出す、繰り返す日々を
続ける意味なんて無くて
二百メートル先に広がる暗がりの
四角いあれが不安の正体らしいんだ
深く重くしおらしく佇んで
びくともしない安定感で
薄く丸い白線の内側で
何かのフリが芯に染み付いて
漠然な不安と、とりあえずの安全で
不愉快な温もりを包み隠し騙して
再来年の自分には決して目を合わせずに
明かりを拾い足元を確かながら
吐き気を抑えふら付きながら歩く
帰る場所らしき場所さえ見つけられず
交差点の真ん中で愚痴を垂れる声が
知らぬ間にか枯れ今に忘れ去られた
貴方と同じものは決して見えずに
それでも何かを感じずにはいられずに
捻り出す言葉に意味があるならば
不安にかられた僕が祈ろうか
僕自身僕意外全ての人物へ
温かい安心が訪れることを願う
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