草木眠る丑の刻
橋の向かいから手を招く
“さあさ 此方へとお出でませ”
高下駄鳴らす百鬼の群れ

憎き愛貫いて
鬼火の鈴音(すずおと)を奏でる
宵風の語り部で
ゆらり ゆら ゆらり 灯る明(あか)

浮き立つ足が向かうは夢心地 
風に舞う美酒の香りに酔い
儚い人の現(うつつ)を照らし出す
身心(みごころ)を酔わす 丑満時(うしみつどき)


草木眠る丑の刻
二十日(はつか)と余日(よじつ)の時刻み
叶え叶えやと想い想い
念願成就も鬼なりて

零れ落つ一滴(ひとしずく)
溢れた想いは戻らない
宵風は語り継ぐ
哀れな女の鬼姿(おにすがた)

浮き立つ足が向かうは夢心地 
風に舞う美酒の香りに酔い
儚い人の現を照らし出す
身心を酔わす 丑満時

人(うつわ)を捨てた愛
水面月(みなもづき)と消える



* ひらがなver *

くさきねむるうしのこく
はしのむかいからてをまねく
さあさ こちらへとおいでませ
たかげたならすひゃっきのむれ

にくきあいつらぬいて
おにびのすずおとをかなでる
よいかぜのかたりべで
ゆらり ゆら ゆらり ともるあか

うきたつあしが むかうはゆめごこち
かぜにまうびしゅのかおりによい
はかないひとのうつつをてらしだす
みごころをよわす うしみつどき


くさきねむるうしのこく
はつかとよじつのとききざみ
かなえかなえやとおもいおもい
ねんがんじょうじゅもおになりて

こぼれおつひとしずく
あふれたおもいはもどらない
よいかぜはかたりつぐ
あわれなおんなのおにすがた

うきたつあしが むかうはゆめごこち
かぜにまうびしゅのかおりによい
はかないひとのうつつをてらしだす
みごころをよわす うしみつどき

うつわをすてたあい
みなもづきときえる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

夢浮橋

テーマは 丑の刻参り (何となく宇治の橋姫もイメージ)

サビ部分が一応、一心不乱に呪いの最中(の心情みたい)なイメージで

最初は暖かな所で優雅に桜舞うイメージで聞いてたんですが
出だしに「草木眠る丑の刻」と浮かんだ結果そのまま…くっらいテーマですいません;;

閲覧数:456

投稿日:2012/03/18 23:00:27

文字数:743文字

カテゴリ:歌詞

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