この手に溢れ余る想いが
いつか君に届いたとして
今日みたいな日を送れるだろうか
何でもないフリをして
痛み隠して 君の心には涙
また明日 じゃあねと手を振る伸びた影
君を照らしているのは他の誰かで
僕は君に憧れ影になって
道連れにした自転車を押し、この坂を登る
何も特別なものはなくていい
なくすのが怖いから
変なところに正直だねって誰かが笑った
君が泣いていた


見えないな その笑顔
見えないな 二人の明日


駆け足で過ぎた夏の日は
蝉の声と茹だるような暑さで
溶けきった思考が青空に混ざる
飛行機雲が描いた白線を指でなぞって
明日の行方を探していた
息をとめる 風の音 懐かしい足音
ねえ、いつからこんな風だったかな
僕は鈍感だからさ気付いてあげられなくて
自分の痛みも忘れてたくらいなんだ


夏の夜、二人で見たあの光
輝いていたかなんてそんなことはもういい
伝わったあの体温が本物ならそれでいいよね
都合のいい話だったかな
また会えたなら
あの日の横顔忘れちゃったよ、ごめんね


見えないな 約束の場所
見えないな 君のこと


探す 探す 寂しさ募る夕暮れの中
風鈴の音が涙を誘うから
裸足で駆けた坂道を
二人出逢い別れたこの道
君の姿が眩んでいく視界がぼやけてく
名前、呼ぶから
振り返ってよ
伸ばす手の先に君はいない


見えないな
見えないな
見えないな、君

見えないな
寂しいな
また明日がこない
君と描いた未来

見えないな
聞こえないよ声が
枯れて枯れてそれでも
この命終えるまで

僕は君のいない明日を生きる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
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螢のなくしもの

閲覧数:38

投稿日:2011/08/07 12:00:59

文字数:672文字

カテゴリ:歌詞

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