ひとつ芽生えて想い強く
ふたつ数えて幾歳過ぎて
みっつ花咲き夢覚えし
よっつ恋しあの人この胸に

東より出でしこの命が
西へ沈みゆく時を信じて
南を行く面影と
北の彼方に舞う花吹雪

時計仕掛けの蝶々に
この歌を託し解き放つ
春風 煌めく羽根が
ひらりひらり 儚く揺れる

薄い紅 携えて
あの日に戻り囁いた
「どうぞ私を連れ去って」
伝えないまま 届かない今

キリリ キリリ
軋み始めた
堕ちる 蝶々
この恋と共に

ひとつ桜の芽吹いた丘
貴方と出逢い想いは募り
ふたつ契りを結び別れ
指折り願って待つ 数え唄
みっつ季節は再び巡り
夢の中で果たす恋の続き
よっつ胸の痛みさえ
貴方を思い出す袖時雨

嗚呼 遥か
また巡り

錆びて震える蝶々に
この歌を託し解き放つ
春風 動かぬ羽根が
ほろりほろり 明日を溶かす

涙色 携えて
戻れぬ時へ駆け出した
「どうか皆忘れぬように」
刻んだ過去は 繋ぎ、未来へ

キリリ キリリ
目覚め始める
深く堕ちた
眠りの底から

散りゆく愛を
繰り返す愛を

今鍵をかけて
永久に永久に閉じ込めたいの

ひとつ芽生えて想い強く
ふたつ数えて幾歳過ぎて
みっつ花咲き夢覚えし
よっつ恋しあの人この胸に
いつつ滲みだす季節の色
むっつ涙枯れても絶えぬ歌
ななつされど消える歌
やっつ ここのつ とお 蝉時雨

東より出でしこの命を
貴方に捧げたあの日の丘
西へ地平線の向こうへ
沈み安らぐ時だけを信じ
南を行くは かの幻
遠く面影だけ蘇る
北の彼方目覚めた私
想いと共に散るは花吹雪


――――――――――

ひとつ めばえて おもいつよく
ふたつ かぞえて いくとせすぎて
みっつ はなさき ゆめおぼえし
よっつ こいしあのひと このむねに

ひがしよりいでし このいのちが
にしへしずみゆく ときをしんじて
みなみをゆく おもかげと
きたの かなたにまう はなふぶき

とけいじかけの ちょうちょに
このうたをたくし ときはなつ
はるかぜ きらめくはねが
ひらりひらり はかなくゆれる

うすいべに たずさえて
あのひにもどり ささやいた
「どうぞわたしをつれさって」
つたえないまま とどかない いま

きりり きりり
きしみはじめた
おちる ちょうちょ
この こいと ともに

ひとつ さくらのめぶいたおか
あなたとであい おもいはつのり
ふたつ ちぎりをむすびわかれ
ゆびおりねがってまつ かぞえうた
みっつ きせつはふたたびめぐり
ゆめのなかではたす こいのつづき
よっつ むねのいたみさえ
あなたをおもいだす そでしぐれ

ああ はるか
まためぐり

さびてふるえる ちょうちょに
このうたをたくし ときはなつ
はるかぜ うごかぬはねが
ほろりほろり あしたをとかす

なみだいろ たずさえて
もどれぬときへ かけだした
「どうかみな わすれぬように」
きざんだかこは つなぎ、みらいへ

きりり きりり
めざめはじめる
ふかく おちた
ねむりのそこから

ちりゆく あいを
くりかえす あいを

いま かぎをかけて
とわに とわに とじこめたいの

ひとつ めばえて おもいつよく
ふたつ かぞえて いくとせすぎて
みっつ はなさき ゆめおぼえし
よっつ こいしあのひと このむねに

いつつ にじみだす きせつのいろ
むっつ なみだかれても たえぬうた
ななつ されど きえるうた
やっつ ここのつ とお せみしぐれ

ひがしよりいでし このいのちを
あなたにささげた あのひのおか
にしへ ちへいせんのむこうへ
しずみやすらぐ ときだけをしんじ
みなみをゆくは かのまぼろし
とおく おもかげだけ よみがえる
きたのかなた めざめたわたし
おもいとともにちるは はなふぶき

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【応募用】sakura memories

ひゅー。様の素敵な曲へ→http://piapro.jp/t/VCTu
タイトルはそのまま「sakura memories 」がぴったりかと思います。

閲覧数:244

投稿日:2011/04/25 03:35:39

文字数:1,569文字

カテゴリ:歌詞

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  • ひゅー。

    ひゅー。

    使わせてもらいました

    先日は歌詞のご応募ありがとうございました。
    応募いただいた歌詞のほう、採用させていただきました!
    よかったら聴いてみてください。
    http://piapro.jp/t/rdAT

    2011/05/14 23:22:46

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