世界に音を鳴らして
反響を確かめている　
私がここにいるのかさえ
わかんなくなったから

旅をする前から
誰かの存在を求めていた
彼らはただ
私達を待っていたの

訪れた先に居たのは
ただのまがいもの
だけど壊れた現実に比べれば
あまりにも完璧過ぎた

だから残り時間を
彼らに与え続けたの
気づけば
身体も世界も終わっていたほどに

---間奏---

私は愚かだった
図書館の本は全て読み切れるのに
出会った彼らさえも救えない
そんな無力なデータのワタシが
全て救おうなんて
夢物語だ

今はただ観測するだけ
できるだけ多くの彼らを
覚えていたいんだ

私ひとりぼっちになっても