死ぬ瞬間に倒れた 「花弁となって」
人のいる街の上空を彷徨い続けた
ねえ。絵を描く筆もないし欲を言える葉もなかった
いつも悲しかったシーンをおぼえていた
目を開けようとして 開けた口に
預ける空気は既に使用済みで
微かに表情を隠した花に轢かれていく
目を閉じようこれ以上
悲しくならないように
けれど生きるための頭もないし喋るほどの心もなかった
死ぬ瞬間に残った 「花弁は散って」
人のいる街の上空で哀しみ続けた
深夜4時のメロディーに 「さらわれるでしょう?」
響く音を聞いてきた 最後まで聞いてきた。
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