「おはよう…」

有紗が目を擦りながら、茶の間に来る。

「マスター、これ見て」

和音が音量を少し大きくする。

<続いてのニュースです。昨日、期待のアーティストが誕生しました>
「これが、どうしたの?」

なんの変わりもない普通のニュース。

「この歌手…人間とボーカロイドのハーフだよ」
「ハーフ?」
「半分は、ボーカロイドのデータプログラムに侵されてるって事」
「…なるほど」

新しい人種が出来たという事に複雑な思いが生まれる。

「ねぇ、会場の様子おかしくない?」

有紗は会場に来ていた人が静かに倒れて行くのを見逃さ無かった。

「おい、有紗起きてるか?」
「起きてるけど何?てゆうか勝手に入って来ないでよ」

梓を呆れた顔で見る。

「ハーフのニュースは見たか?」
「うん。DIVAとか言う子のニュースでしょ?」
「…厄介な殺戮型だ」
「は?」

あまり考えたく無かった事。

「やっぱりね。DIVAは声が武器って所?」

和音は足を組みながら言う。

「ああ。オリジナルは結衣だ」
「結衣姉の…コピー?」

言われて見れば少し面影があるかも知れない。

「ちょっと、兄貴居る?」

噂をすれば影。
本人がやって来た。

「兄貴、DIVAを狩りに行かない?」

なんて事を言い出した。
恐ろしい子である。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

闇にレクイエムを___殺戮型の歌姫

結衣ってたまに、ぶっとんだ考えをする
んで、皆を驚かす

ある意味最強ww

閲覧数:129

投稿日:2010/02/25 20:37:10

文字数:560文字

カテゴリ:小説

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