隔てるガラス　映り込む私
朧(おぼろ)に浮かんだ姿の向こうに
輝く都会　妖艶な情景
まるで私に羽が生えたように
閉じられた部屋　与えられた世界
不自由の中に自由を貪(むさぼ)り
薄汚れた私の正反対
蝶のように妖艶なる煌(きらめ)き

ガラスに映る「もう一人のアタシ」
百花繚乱に纏(まと)われた光
ガラスのこちら　「本当の私」に
妖艶美麗な笑みだけを映し
今夜も・・・ここから飛べない
私を誘(いざな)う・・・”follow me.”


自由
束縛された加護(籠)の中
その限界に私は泣いていた？
楽しく気持ち良さそうな外への
渇望という憧れと妬みと

束縛されない　ガラスの外では
私も綺麗な羽をはばたかせ
変　幻　自　在　・・・だけど気付かされた

羽ばたく蝶は大都会の空で
いったい　何を見て何を想うの？
脆く儚い彩られた羽は
傷つき　何を得て何を捨てるの？


Fly　in　the　world・・・
Float in　the　air・・・ah・・・


自由
アタシが自由であるのなら
他人も自由だと気付けなかった

他人の自由がワタシを蝕む
他人の自由をワタシは畏れる


Fly　in　the　world・・・
Float in　the　air・・・
for　saveing　ｍｙself

Fly　in　the　world・・・
Float in　the　air・・・
Reloaded　the butterfly.

アタシはアタシの自由のために
結局は不自由を背負わされ
きっとこれからも闘い続ける
運命だと悟るべきだったんだ

自由のために不自由を得るんだ
　　自由のために不自由を知るんだ
自由のための不自由を得るんだ
　　自由のための不自由を知るんだ


自由によって与えられる痛み
それを恐れすくんでただけだった
不自由を課せられたと思い込み
外に出ようともしないだけだった・・・

可憐な蝶の脆弱な羽ばたき
ガラスで隔てられてなどなかった
孤高の心と弛まぬ羽ばたき
ガラスがあると決めてただけだった

本当の自由なんてないなんて
違う　違うんだ　そうではないんだ
最初から　本当の自由は
誰もがその手ににぎっていたんだ

束縛・自由は同一平面
私もアタシも同一人物

束縛・自由は同一平面
私もアタシも同一人物


自由　ジユウ
　束縛　ソクバク
　　代償　ダイショウ
　　　劣情　レツジョウ
　　羨望　センボウ
　愛憎　アイゾウ

揺蕩択一　ヨウトウタクイツ


隔絶　カクゼツ
　融合　ユウゴウ
　　困惑　コンワク
　　　逡巡　シュンジュン
　　安心　アンシン
　慄然　リツゼン

揺蕩択一　ヨウトウタクイツ


触れあう　噛みあう　抱きあう　惹きあう
　触れあう　噛みあう　抱きあう　惹きあう
　　触れあう　噛みあう　抱きあう　惹きあう
溶けあう　解けあう　融けあう　熔けあう　．．．　．．．　．．．


「私」は自由？　「アタシ」も自由？
心が作り出した嘆きの壁
飛べない蝶？　飛ばない蝶？
言葉が描き出した瑣末な溝

アタシの姿をガラスに映して
アタシと私をガラスで隔てて
羨(うらや)む姿も選択の一つ
自由と言う名の選択の一つ

もしも　あなたの目の前にガラスが
あなたの姿を写しているなら
それがまやかしと分かっているから
書いたつもりのものだと分かるから

アタシか私か分からないけれど
綺麗な羽でアナタに微笑むわ
”follow me.”