きっとぼくはね
カラフルな世界を描くの
水彩の絵を

アトリエの外
穏やかなせせらぎが思考を逃す午前9時
青く染まった空と不意に滲んだ視界の境目にいた

アトリエの中
鳴り響く7拍子
位相をずらす午前9時
不意に浮かんだイメージ
その輪郭を夢中で描き起こしたんだ

ひと時の思考 
容易く移ろう頼りないもの
浮かぶ また消えてしまう
鮮やかな色
一枚の紙にもう一つの世界を今描くために
絵筆をとったんだ

夏の空見上げて
独り漂って消える雲を眺めた
きっとぼくらも同じように消えるけれど
ちょっとだけでも良いの
正しい形に近づきたくて
きっとぼくはね
カラフルな世界を描くの
水彩の絵を

アトリエの外
薄れゆく星空に途方に暮れる午前4時
黒く染まった空が白で滲んだ世界の境目にいた

アトリエの中
薄れゆく7拍子
位相を戻す午前4時
不意に浮かんだイメージ
その輪郭は霞んで消えていったんだ

描きたいもの
わからなくなった
羨望が僕を動かす
色彩を足す
濁ってく世界
ねえ ”ぼく”はどこ?
忘れてしまったんだ

夏の空見上げた日から
彷徨って逃げて日々は流れた
きっと僕はもう同じではないのだろうけれど
ちょっとだけでもいいの
悲しい終わりの時が来るまで
きっと僕はね・・・

夏の空見上げて
独り只酔って 消える雲を眺めた
きっと僕らも同じように消えるけれど
ちょっとだけでもいいの
正しい形に近づきたくて
きっと僕はね
カラフルな世界を描くの
水彩の絵を

きっといつかね
この身が朽ちるその時まで
絵筆をとるの

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

水彩画家のアトリエ 歌詞

もずらいとが制作したボカロ楽曲「水彩画家のアトリエ」の歌詞です。

閲覧数:81

投稿日:2023/08/20 14:19:22

文字数:661文字

カテゴリ:歌詞

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