忘れられた社に響く歌声
童歌に誘われ男が一人
腐り朽ちた碧い鳥居を潜り
長い永い階段を上り出す

苔に覆われた碧い石の上で
白い白い頬を持ち上げ笑う
女に誘われ男が一人
黒く焦げた社に消えていく

―さぁ……―

眼が合い途端に貴方好みの
魅力的な姿になりましょう
私の手を取り強く握って
赤い緋い糸で繋がりましょう


籠の中の地蔵が赤子を手招き
妖艶な小石にお世辞を語る
野生の風車が嘆き笑い
死に損ないの骸が世話を焼く

罪を孕んだ千羽鶴が論し
道端の椿が頭を垂れる
四角い達磨が転がり駄々捏ね
朝になりお月様が顔を出す




見放された社に響く歌声
童歌に誘われ女が一人
崩れ廃る碧い鳥居を潜り
長い永い階段を上り出す

苔に呑まれた碧い石の上で
黒い黒い眼を細め笑う
男に誘われ女が一人
黒く焦げた社に消えていく

―さぁ……―

眼が合い途端に君好みの
魅力的な姿になりましょう
俺の手を取り強く握って
赤い緋い糸で繋がろうか


一輪の芙蓉が簪挿して
舌切り雀が唄い出す
野蛮な狐の嫁入り行列
土の中で蜘蛛が雛を産む

皮を剥がれた兎が鰐を喰らい
端女郎が花魁を嘲笑う
蜘蛛の網の上で蛇骨が項垂れ
井の中の蛙が牙を剥く



―さぁ……―

赤い緋い糸で繋がりましょう
(赤い緋い糸で繋がろうか)

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

邪魅籠絡

和風+ダーク+意味不明なものを書きたいと思い、これが完成しました。
書いてて楽しかったです(^^)
改めて読んでも自分でもよく分からない内容ですが…。
一応、多少は意味があったりします!

完成したはいいものの、まだまだ色々と悩むところがあります´`
例えば、簪かチリカンで迷いったり…。
チリカンも簪の一種なんですがね(^^)
という訳で、そこら辺はちょこちょこ変わるかもしれません。

閲覧数:173

投稿日:2011/08/25 23:33:11

文字数:559文字

カテゴリ:歌詞

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