暁の空に向かいたる ちっぽけなこの命
すべからくこの身を砕いて 大地へと伏す

天つ風吹けば飛ぶような ちっぽけなこの命
然れどもこの心 捧げ 天つ日に謳う

神の手に比ぶれば拙い 営みを作り出す人の手は
安寧と平穏を求めて 神々に乞い願う

嘆きを喜びに 小さな幸せに
確かな温もりに 変えていく力を
いかなる困難も 越えていく勇気を
孤独に打ち勝てる 力を与えたもう


語り継ぐほどのこともない ちっぽけなこの命
泡沫の波間を彷徨い 密やかに消える

神の身に比ぶれば刹那で 瞬きの合間より短き身
寄る辺ない小さき身なれども この願い聞し召せ

戸惑い嘆いても 悲しみ溢れても
絶望を希望に 変えていく力を
痛みにさいなまれ 疲れて眠っても
再び立ち上がる 力を与えたもう

神の世に比ぶれば儚く 幼子の児戯のような人の世は
頼りなく未熟な世なれども 寄り添って生きている

どんなに傷ついて 何度も挫けても
それでも立ち上がり 再び歩き出す
生まれ出づる命 幾度も巡りゆき
やがては枯れ果てて いつかは朽ちていく

いつの日か消え去る 宿命だとしたとて
思いは残るだろう 小さき身の内に
高らかに謳おう 天地への歌を
この世の幸いを あまねく照らし出せ


(よみがな)


あかつきのそらにむかいたる ちっぽけなこのいのち
すべからくこのみをくだいて だいちえとふす

あまつかぜふけばとぶような ちっぽけなこのいのち
しかれどもこのこころささげ あまつひにうたう

かみのてにくらぶればつたない 
いとなみをつくりだすひとのてわ
あんねいとへいおんをもとめて
かみがみにこいねがう

なげきをよろこびに ちいさなしあわせに
たしかなぬくもりに かえていくちからを
いかなるこんなんも こえていくゆうきを
こどくにうちかてる ちからをあたえたもう


かたりつぐほどのこともない ちっぽけなこのいのち
うたかたのなみまをさまよい ひそやかにきえる

かみのみにくらぶればせつなで 
またたきのあいまよりみじかきみ
よるべないちいさきみなれども 
このねがいきこしめせ

とまどいなげいても かなしみあふれても
ぜつぼうをきぼうに かえていくちからを
いたみにさいなまれ つかれてねむっても
ふたたびたちあがる ちからをあたえたもう

かみのよにくらぶればはかなく 
おさなごのじぎの(よう)なひとのよわ
たよりなくみじゅくなよなれども 
よりそっていきている

どんなにきずついて なんどもくじけても
それでもたちあがり ふたたびあるきだす
うまれいずるいのち いくどもめぐりゆき
やがてわかれはてて いつかわくちていく

いつのひかきえさる さだめだとしたとて
おもいわのこるだ(ろう) ちいさきみのうちに
たからかにうたおう あまつちえのうたを
このよのさいわいを あまねくてらしだせ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

暁の祈り

シャーマンが神に祈りを捧げているイメージ。



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投稿日:2020/07/26 08:13:04

文字数:1,199文字

カテゴリ:歌詞

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