(この前に『チルドレンレコード【自己解釈】』をご覧いただけると、更に楽しめます。)




「……」

 テレビを見ていたメカクシ団員全員はこれを見て、唖然としていた。顔文字にするなら「(゜д゜)」って感じだろう。

「いやぁー、どうでした? カノ特製メカクシ団紹介DVD! 結構素晴らしい出来じゃない?」

「……カノさん」

「ん、ヒビヤくんどうしたの」

 ヒビヤはカノが顔を出したのを見計らって、右ストレートをぶちかました。

「ぶごほぉ!!」

「なんで俺ヒヨリに押されてるわけ?! いい加減にしろよ!!」

「ちょ……ま……なぐりす……だ……」

「あーいうのはほっておくが一番だ」

 キドのその言葉で、メカクシ団は別の部屋へと行った。

 残されたのはヒビヤのパンチでぼこぼこにされたカノだけだった。





 さて、そんな茶番に付き合ったあとではあるが、少しコノハにはあの映像に思いあたりがあった。

「……昔、あったことによく似ている……? なんだ……この記憶……」

 そして――コノハは昔の記憶を揺り起こされる。



**

「コノハァ!!」

「ごふっ!! 右ストレートは相変わらずないと思うんだけど!!」

「あっはっは、あんたやっぱ反応面白い!」

「こいつめ……」

 コノハは学生服を着て、学校にいる。そして隣にいる彼女の名前は――思い出せない。

 コノハはどうやら、自分が今のカラダになる前の記憶を、薄れていく記憶をそのまま読み取って再生しているらしく、そのせいか覚えていない部分は白紙として扱われていた。




つづく。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

カゲロウプロジェクト 24話【二次創作】

『目に浮かぶ話(オリジナルエピソード)』前編。

――



この小説は以下の曲を原作としています。


カゲロウプロジェクト……http://www.nicovideo.jp/mylist/30497131

原作:じん(自然の敵P)様

『人造エネミー』:http://www.nicovideo.jp/watch/sm13628080 
『メカクシコード』:http://www.nicovideo.jp/watch/sm14595248
『カゲロウデイズ』:http://www.nicovideo.jp/watch/sm15751190
『ヘッドフォンアクター』:http://www.nicovideo.jp/watch/sm16429826
『想像フォレスト』:http://www.nicovideo.jp/watch/sm16846374
『コノハの世界事情』:http://www.nicovideo.jp/watch/sm17397763 
『エネの電脳紀行』
『透明アンサー』
『群青レイン』
『キミノメヲ』
『如月アテンション』:http://www.nicovideo.jp/watch/sm17930619
『チルドレンレコード』:http://www.nicovideo.jp/watch/sm18406343
ほか

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投稿日:2012/07/22 17:26:08

文字数:683文字

カテゴリ:小説

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