私は憬れたのだ
壊れそうなほど純粋な朝に
枕には熱がまだ残つている


老い疲れた翼には
塗り込められた祈りがある
やがて破れてしまへども
羽ばたく為にも骨が鳴る


私は憬れたのだ
夜明けを待てずに駆け出したあなたに
燻るだけに生やした腕だろうか
見送つた窓が真冬の吐息と白に会つた


朝が来るだろう
重たい瞼と希望を連れて


私が憬れたのは
誰も居ないオーケストラなどではない
喧しいほどの無音に満ちた或る朝に
私は憬れたのだ


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或る朝の憧憬

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投稿日:2010/12/26 00:29:29

文字数:222文字

カテゴリ:歌詞

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