枯れていった
散っていった
花にも
命があって
そこにあって
綺麗だった
僕は僕を生きるのが
厭になって投げ出したいのに
綺麗だった
息を吐いた
十二月の夜だ
雨が降ってた
それはやがて雪に
降り積もっては
解けてしまうのが
僕みたいだと
息を吐いた
誰かが生きたかった今日を僕は
うずくまったまま費やしていくんだ
寒さで何も感じなくなったら
それでいいのに
こんな僕も命だった
確かな愛がここにあって
望まれた命だった
僕は僕を生きるのが
当たり前に悲しくなってた
泣いてたんだ
新しい季節が
花になって色を付ける
あの日散った花は
命になって風に揺れてた
春になって
花が咲いて
あの日が
終わりだった
始まりだった
心が生きていたいと叫ぶのに
僕は僕を赦せなかった
こんな僕を
情けないな
この世界の全てを
僕のせいに誰かのせいに
したかった
僕は僕を生きてもいい
そう思える花に出合ったよ
綺麗だった
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