それまで同じクラスになったこともなく、
一学年当たりの人数が多かった私の学校では
同学年にどんな子がいるのか
全てを把握することは難しかった。

だからこそ、彼と出逢えたのは、
彼と親しくなることが出来たのは
とても素敵なことだった。


鏡 蓮(かがみ れん)。
それが彼の名前だった。
同じクラスであることは知っていたけど、
あまり積極的でない私は男子と話すことは
まず無かった。

所属していた部活が
女子の多い文化部だったことも手伝って、
まともに男子と話した記憶は数えられるほど。

しかし、蓮くんだけは特別だった。
まるで、幼い頃から知っていたみたいに
仲良くなるのに時間はかからなかった。


そう、そのきっかけになったのは
12月の寒くて、吐く息も凍るようなそんな日だった。



先生に頼まれて、次回の授業で使う本を
図書室から運んでいた時のことだった。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

good-bye diary Page:3

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投稿日:2017/07/05 03:18:56

文字数:386文字

カテゴリ:小説

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