あなたに恋して数時間
出会いは茜空の中
黄昏時の図書室で
静かに本を読んでいた
その穏やかな横顔に
僕は初めて恋を知る
それから僕の一日は
君で始まり君で終わる
「読書が好き」と嘘を吐く
喜ぶ君を見る為に
あなたに恋して数ヶ月
一番眩しかった日々
大輪の花が咲く夜空
あの日はひどく緊張した
二人の運命左右する
僕の決意は固まった
隣で笑う君の手に
震える手で想いを嵌め
「結婚しよう」と愛を告ぐ
驚く君を見る為に
あなたと過ごして数年間
ここから始まる新生活
時の流れは不思議よね
あれから大分経ったのに
あなたと一緒の思い出は
いつまでも鮮明なの
いつか終わる旅だけど
僕の旅路の果てまでに
「もしもの時」と書き記す
僕から君に捧ぐ為に
あなたを愛して数十年
君を愛して数十年
私は 僕は 幸せでした
小さく折り畳まれていた
あなたからのラブレター
大事そうにそっと仕舞う
いつか再会する日まで
あなたを想って数時間
気付けば茜空の中
コメント0
関連動画0
ご意見・ご感想