どこからか聞こえてくるのは
あの夕焼けの微かな賑わい
人はまばら、今はもう遠い昔のはずなのに

何度も何度でもリフレインする
決まってない絵柄をなぞるように
あの先が見えない、無邪気な日々の色合いは
いつしか色褪せながら、僕の中に縫い付けられた

こんなふうに大人になっていくのかと
まだ右も左も分からないで駆けていた
あの日々は宝物、離れてしまっても
僕らを進ませてくれた



正義だとか優しさだとか、未だに偉そうな事は簡単に言えないけれど
思うんだ、まだ僕には結論を付けられるピリオドが見つかってない
何度も悩んで、何度も考え込む
その度に、誰かに追い抜かれていってしまったけど

今は後悔してないよ
度々過ぎる過去の繋がりは今も大切になっているから
一人泣いた夜も、あの人を愛した日々も、
夢を失った時も、それからの孤独の夜も
いつしか、他愛のない宝物



今も時折思うよ
繋がっていた人達の行く先を
恐らくはもう会えないだろう、それでも人生は続いていく
色褪せた想い出になっていくとしても忘れない



目に映る総ての事柄は僕を通して過ぎ去っていく
少し大きくなったこの手で、この先に出会うであろう人達と繋がろう
緩やかに年老いていくこの命の使い方をやっと分かったから
まだ待っててちょうだい、幼い頃の僕よ
まだ理想の君になれてないけれど



夢を唄い続けるよ
言葉を語ろう
人と繋がろう
そして、笑って今日も眠ろう

ライセンス

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孤独を傍らに、空いている手には想い出を

少し前に作った詩を少しだけ手直ししてみました。
もう子供ではなくなり、大人として結構経ったなという時にふと浮かんだ、ちょっとノスタルジックな詩です。

閲覧数:98

投稿日:2012/05/08 01:00:25

文字数:615文字

カテゴリ:歌詞

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