郊外の隅 掠れたラジオが煩く喋る
現実味なんて無いありがたい言葉を
虚像を抱けば 事実が綻ぶ
見える見える見えぬ見えぬ 見えぬ見えぬ見えるや

滲んだ視界 操られる街 茨の海で虚しく踊り謳う人々のさざめきと
悲哀に咽ぶは 真理の扉か
閉ざせ閉ざせ開け開け 開け開け閉ざせよ

夢から覚めたら 悪夢が待ってた
狂っているのは 僕 それとも 鈍色の空と 見えない鉄檻

変化を望んだその手には 抗う力は宿らない
誰かが「違う」と叫んでも 冷たい風が消していく
突き立てる牙はとうに亡く しかして微笑む黙示録
淀んだ空気の風景を 切り裂く刃を探した


月日が過ぎれば 世界も変わると 僕に出来ることなど 目を逸らすことただ一つそれだけ?
未来を乞えば 昨日を消せると
欲し願い祈り求め されどそれは幻

手枷と足枷 動けぬ自律に
ほしいままにした世界の姿を聳える塔から見下ろしてるのか

灼けつく痛みで火を灯し 果てなき暗がり歩いてく
支配者の影を追いかけて それでも地球は廻ると
穢れた世界の灰の中 もがけば沈むと既に知り
微かに芽生えた欲望に 突き動かされる道化か


濃霧の中を 漂い歩く
虚ろな目をした隣人たち 心を無くした人形なり
「幸せです」と 流れる言葉
貼り付けされてる


生まれたことが罪ならば 生きてくことは罰だよと
鼓膜に刺さった叫び声 零れた雫は誰のもの?
壊れる世界に口づけを 望まぬ明日に花束を
堕ちてく孤独な影法師 それでも進むと言うなら

変化を望んだその手では 世界の急所に届かない 
それでもこの手が掴むのは 朽ちる世界への叛旗だ
古びたラジオが謳ってる 爛れた世界の理に
消せない抗心突きつけて 望むは自由かそれとも

この作品にはライセンスが付与されていません。この作品を複製・頒布したいときは、作者に連絡して許諾を得て下さい。

鈍色レジスタンス

プラズマ様の歌詞募集に応募させていただこうと作詞させていただきました。

曲からダークな印象を受けましたので、ダークな歌詞づくりに初挑戦してみました。
テーマは「ディストピア」です。

今までの作詞では、曲の中にあるメッセージを真っ直ぐ伝えられるような作詞を心掛けていましたが、今回は色々な解釈ができるような歌詞づくりに挑戦してみました。

常用でない漢字を多く使用しましたので、分からない箇所はお気軽にメッセージ等で質問いただければと思います。


作品のタイトルは、暫定的に「鈍色レジスタンス」としました。

閲覧数:160

投稿日:2015/03/14 00:44:08

文字数:726文字

カテゴリ:歌詞

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