やけに差し込む 午後三時の陽 風通しの良い 降車場
聞き慣れたはずのメロディがもう他人行儀でにべない
君と通った駅前のカフェ 帰りに寄ったゲームセンター
取り残されたみたいに隅で独りぼっちの自販機

立ち止ってみても 振り返りはせずに 一人で考えた秘密の作戦

まだ諦められないのは 心の奥の方で
この三十七度五分の微熱を冷ませずにいるから
拝啓 あの日見上げた空よ この街のどこかで
あの持ち切れずに溢して不器用にはにかむ君と想いよ


朝が過ぎれば夜に替わって 夜が終われば繰り返し
代わること無かった彼是が 余る程に横たわる
散らかったまま 六畳一間 頭の重い昼下がり
全部端に退かしたつもりで端に追いやられ眠る

なるべく穏やかで小さな幸せを集めてそれらしく歩んでみたけど

まだ呆れる程に強く身体を打つ鼓動で
この明るむ灯を揺らせば稚拙も憂いも消せるなら
再啓 どうか届かないまま 事切れない軌道が
誰にも見えない魔法で まだ夢の続きを描いてるなら



立ち止った朝を繰り返して 夜に一人で考えた秘密の作戦

まだ諦められないのは 心の奥の方の
この三十七度五分の微熱を話せずにいるから
拝啓 あの日見上げた空も この街も想いも
あの持ち切れずに溢して忘れたふりをした駅のホームで

あぁ また さよならして

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(ベースが好きです)

Alpaca様投稿楽曲への応募作品です。
https://piapro.jp/t/2iIf

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投稿日:2020/04/30 14:38:27

文字数:560文字

カテゴリ:歌詞

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