しあわせな結末を見つけた そのあとのお話
四年前と同じ大雪の日
四年前と同じ白い夜のなか
はたして彼はここに来た
紡いでいく言葉が
まるで雪のように
静かに降り積もる
そうして私は知るの
『私は今、夢を見ているのか』
いままでも これからも
私はずっと眠っている
「夢さえ見ない」という「夢」を見て
あなたは、なにも望まなかった
それこそがきっと特別なこと
ああ、それは――――
「なんて、孤独――――」
雪は止まず、白い羽のように
「さようなら、また明日」
私は彼から離れていく
悲しみも 寂しさも、ない
ただ、ただ闇の中を
初めてあった白い夜と、黒いかさ。
それは ほんとうに――――
夢のような 日々の名残。
白い夜の話
この作品をなんてカテゴライズしたらいいのかわかりません。自分的には最初は歌詞にするつもりで書いていたのですが、書いていくうちに曲をつけられるようなものではなくなってしまいました。
でも一応歌詞にしておきます。
私の大好きなある小説の、とある章に出てくる彼女について、私なりの解釈と私なりの言葉で、私の中で再編成するために作りました。
この作品を書けたことで、私は彼女について、また新しい解釈を得、より近づくことが出来たのではないかと思っています。大好きな作品に、一歩近づいた気分です。勘違いかもしれないですが。
静かに眠りについた、儚い彼女に捧げます。
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