A
わざと疵(キズ)をつけた その瞳(め)惹きたくて
 けれど意味など無く そっと痛むだけ

B
幼い恋慕を拗(こじ)らせた果ての果て
 今さら深く 悔いてみても遅くて

S
あまねし春霞(はるがすみ) この醜き心を洗って
 甘く香り立てる 薄紅色の
桜のように 色づけて
 

A
待てど来ない人は 誰を抱(いだ)くのか
 せめて残り香でも 此処に在るならば

B
波打つ海に自らの身、沈めても
 さめざめと流る 涙など望めず

S
綾なせ雨の波紋 この醜き心を抜きとり
 水面へ足跡を ゆらり落として
かすかな余韻 置いてゆけ

C
浅い呼吸 胸を満たした
 かつての焦燥 嘘のよう
薄絹から 透かして見える 朧月

D
舞い落ちる花弁が 移り変わらせる眺め
 夜の闇に浮かんでは 灯りを照らし返す

揺れ惑う恋の炎 淡く滲ませ、あやして
 いつの日にかまた芽吹く 季節まで眠らせよう
脈を打つゆりかごで

ライセンス

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春霞の夜に眠れ

あまねし春霞=景色を覆った春の霞

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投稿日:2012/03/29 12:51:37

文字数:404文字

カテゴリ:歌詞

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