蔓延るトーキー、やれ慎重に
独り待ち惚けのアリアドネ
天気予報は昨日の通り
晴れ時々、雨と噂話

心電送信、宛らミュージック
六文銭、一寸(ちょいと)、足りない儘
宜(うべ)な宜な、あなたの云う通り
希望だけで生きてみたいものね

空々漠々、高々、生命
嘯く有象無象の詩
あなたは何時の間にか遠い所へ
巣立って仕舞ったのね

歌え、スノビズム
変調の視界、瞬くように
疾(と)くと過ぎ去って
何時迄もこんな私が在った
彼の日のお別れを確(しか)と続けた儘

傾ぐアナーキー、此れ畢竟と
記す蒙昧に芥の市(まち)
幻視も倒錯も期待通り
九十九折(つづらおり)の袂で空回り

斑に垂天、疎ら異邦人
ファフロツキーズと数多の夢
綾なす罅、人気(ひとけ)の無い通り
軈て此処も悲哀の寄る辺と成って仕舞う

亦、誰か唱えて一二三
揺り籠から世界の墓場迄
咽び泣く暇(いとま)も無く
剥落が訪れたのだ

讃えた儘に
選択が不確かと成るような
朝日が迫って
矢継ぎ早に歩いて仕舞った
立ち止まる事も出来ずに蹌踉(よろ)めくのだ

誰かと比べ語った者
其の言葉が厭に痛みと成る
皆々、異なる命を肯定して
歌え、歌え

正も誤も等しく在った事
間違えずに選ぶ難しさを
忘れた者の聲だけが響いていた

引かれた腕は、痛んだ儘で
正解は此方と連れられた
其処に私は居なかったのだ
足並み揃え歩く言葉が
逸れた者を嘲笑うのでしょう?

悲しみがひとつの夢のように
簡単に醒めて仕舞うのならば
未来を疑う事もせずに
此の場所で私を終えたのだろう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

スピカと薬莢/可不 歌詞

スピカと薬莢/可不 の歌詞です。

閲覧数:89

投稿日:2024/09/11 17:19:57

文字数:659文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました