「さーって!皆盛り上がってるー?!りんごはまだまだ元気だよ~!」
「ネムリも~元気なの~。」
「じゃあね、じゃあね、次はコンサート限定の即席ユニットだよ~ぉ!」
「まずは~キュートボイスのニューフェイス~薙音紫苑ちゃ~ん。」
「そしてそして!エンジェルボイスの冰音リヌちゃんでぇ~っす!」

割れんばかりの歓声の中、紫苑ちゃんと2人でステージへ上がる。始まる前はあんなに緊張しちゃってたのが嘘みたい、楽しい、嬉しい、わくわくドキドキしっ放し。私って単純過ぎかも?ううん、今はもう楽しく歌う事だけ考える!

「それでは曲は『SugerStar』行ってみよ~っ!」

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――――――――――――――――――――――

 キラキラ光る金平糖を 一粒ひょいと口に入れるの
 甘く小さな 勇気貰って とびっきりの笑顔「おはよう!」
 君は素っ気無く「甘いの嫌い」舌を出す
 その仕草ずるいよ ドキドキが止まらない

 背伸びをしなきゃ もう交わらない視線
 何時の間に私 こんなに君が好きになってたの
 
 ねぇ 伝えたくて 私
 でも 言わせたくて 君に
 金平糖も 投げたらこれは流れ星?

 ねぇ 伝えたいよ 私
 でも 言わせたいよ 君に
 3回願ったら 届くかな?
 
 『大好き!』

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――――――――――――――――――――――

「リ・ヌちゃーん!!」
「かわいーー!!」
「紫苑ちゃんガンバレ――!」
「超可愛い――!!」
「当然っ!…なーんてね!!」

――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――

 ねぇ 伝えたくて 私
 でも 言わせたくて 君に
 金平糖も 女の子には流れ星

 ねぇ 伝えたくて 私
 でも 言わせたくて 君に
 金平糖も 投げたらこれは流れ星?

 ねぇ 伝えたいよ 私
 でも 言わせたいよ 君に
 3回願ったら 届くかな?

 ねぇ 伝えたよ 私
 ねぇ 言われたいよ 君に
 金平糖も 永遠に輝く流れ星

 ねぇ 伝えてみて きっと
 ねぇ 言わせてみて ホラね
 3回願ったら 届くから

 『大好き!』

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――――――――――――――――――――――

叫ぶ様な歓声に会場が揺れた。観客の声に手を振って応える。


「―――リヌっ!!!」


え…?今の声…。


「啓輔さん?」


ふっと足元に影が落ちた。見上げた時には、もう、其処に天井が落ちて来た。
私の意識はそこでプツリと途切れた。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

BeastSyndrome -35.踏み躙られた歌-

どうしてこんなにも無力なんだろう
どうして何も守れないんだろう
どうして神様はこんなにも意地悪なんだろう


※次ページはコンサートホールの外側の状況です。

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投稿日:2010/07/27 13:03:02

文字数:1,137文字

カテゴリ:小説

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  • 帝唖

    帝唖

    ご意見・ご感想

    やったー!りんご&ネムリ嬢登場だー!ワ━ヽ(*´Д`*)ノ━ィ!!!!
    勝手に再登場を期待してる!モフモフ(´ω`*)
    そうそう、りんご嬢のイラストUPしましたが・・・小説のが先になってすんません。
    遅筆でごめんなさいil||li(つд-。)il||li
    ネムリ嬢はそのうち描きます・・・そのうち。(・ε・`*)
    これからも石動師匠を応援していくよ!(* ̄ー ̄*)

    2010/06/09 21:43:27

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