空っぽになった心に何かいれたくて
とりあえず周りを見渡すの

でもそこは真っ白で　何一つ残ってなくて
この空っぽはどうやって埋めればいいんだろう
僕は　何かを探すために歩き出したよ

しばらくしたら小さなビンをみつけたよ
中身はくしゃくしゃの紙だ

紙は綺麗な白紙で　何一つ書かれてなくて
この空っぽを埋めることは多分できないだろう
僕は　何かを探すために歩き出したよ

しばらくしたら汚いノートみつけたよ
ずっしりと分厚い辞典のようだ

ページは真っ黒で　何一つ読み取れなくて
この空っぽを埋めることはこれじゃ無理だろう
僕は　ナニカを探すために歩き出したよ

しばらくしたら感情を見つけたよ
そこにぽつんと落ちてたんだ

感情は嫌なもので　何一ついい思いしなくて
この空っぽの穴が段々広がっていくだけだろう
僕は　幸せ探すために歩き出したよ

しばらくしたら想いを見つけたよ
たくさんの写真やデータたち

想いは苦しいもので　何一ついいことないなのに
この空っぽは少しだけ埋まったような気がするようだ
僕は　僕を探すために歩き出したよ

最後にうずくまった僕を見つけたよ
それは嫌をすべて知っている僕

僕は僕が嫌いで　何一ついいところがないこいつが
この空っぽの中にいたんだなぁって、気づいた時
僕は　僕を殺してしまってたよ

あぁ

これじゃ　空っぽのままだ

ふと、今まで見つけてきたものを
背負ってきた荷物を見てみたんだ

白紙だった、誰かに綴った好きの気持ち
真っ黒だった、僕がここまで生きた記録
嫌なものだった、人と分かり合うための感情
苦しいものだった、君を、僕を好きだという想い

すべて、見えていたのに見えないフリをしていた僕
空っぽは空っぽのまま　また歩き出したよ

しばらくしてカッターを見つけたよ
錆びてボロボロの刃

これは僕を殺すには十分すぎるもので
この空っぽに向けておもいっきり突き刺してみたんだ
僕は　僕の空っぽはなくなったのかな