『黒い衝動』
ただ　目に映るもの全てが無意味に思えて　
存在などに価値を見出せなくて
許されるなら
この手で総て壊してしまいたいと　
どれだけ願っただろう？


ただ　

肌に感じる総てが
全て　
嘘偽りのように思えて　
真実を見つけられなくて


許されなくても　
この手で総て壊してしまいたいと　
ギリギリに留めながら

纏わる偽りの言葉が　
酷く
鬱陶しく思えて　
苦しくて
涙を流して　
癒されるべき場所に辿り着いても　
感性の堕落に浸れば

其処は
また同じ空虚の楽園に変わり　
酷く居心地が悪くて
何処に辿り着いても　
何を願っても　
願いは空虚な幻想のまま

壊し尽くしたい　
私に纏わる
総ての嘘と偽りを壊してしまえば
壊してしまえば　
きっと
私は
真っさらな白い光に包まれると思ったのに



ただ
そこにあるもの
全ての裏を読むことばかり　

アンバランスに上手くなりすぎて

許されるなら　
この身の不均衡　
壊してしまいたいと願っても
叶わない

ただ　
そこにある
心の総ての苛立ち、悲しみ、
その全ての
黒い心のまま

許されなくてもいいから、
叫び、
嘆きを吐き出してしまいたいのに　
できなくて

纏わる　
持て余した感情の歪さを　
どうしたら良いのかわからずに
今日も私は　
黒い衝動を心の奥底に封じ込めて笑ってる


誰と居ても　
何処にいても　
心の空虚は無くなることはなく、
ただ増えるだけ
諦めたくはないのに
諦めざるを得ない　
理不尽な矛盾が　
私を緩やかに壊す

壊してしまいたい　
私に纏わる偽善の嘘、
憎しみを壊してしまえば
壊してしまいたい　
私は疲れた希望を
胸に抱くこと諦めた

微かな光を胸に抱いて
　無知と愚かに世界へ飛び出した私
胸には抱えきれないほどの
希望と夢を抱いて　
現在は
たくさんの闇を胸に抱いて　
諦めと後悔に囚われ　
世界に背を向ける私
抱え過ぎて
零れ落ちそうなほどの
絶望と悲しみを抱いて　
これから
願いは　
何処に逝けば叶うのか　
想いは
誰に届けば叶うのか
初めて世界へ飛び出したかつてと同じと　
不意に口が紡いで

壊してしまいたい　
あの頃も今も未来も　
この先絶望が増えるなら
壊してしまいたい　
あの頃より、現在より、
未来に絶望が増えるなら
諦めてしまって　
死んでいるのに生かされていること　
無意味だから
私の黒い衝動解き放って　
私ごと世界壊したい
綺麗な嘘より
優しい真実が欲しいのに
誰もくれないし　
私ももう誰にもあげられないから
世界ごと私を壊せ　
私の黒い衝動