カリ・ユガの神様は死んだ
後日談からよーいどん
スタートダッシュで
不可視のゴールへ

畜群は同情を盾に
屠殺場へのトロッコでは
6人の命賭けたゲーム

轢死の前に毒杯呷れ
問答無用の弁証法
根源の問いを問い続けている
度し難い生に歓声を

「それでも」なんかじゃ騙しきれない
「だからこそ」なんて言い訳にならない
血肉も命も削り尽くした
名無しの轍を指して人生と呼ぶ

ああ
誰よりもか弱きもの
傷跡を誇れ

朋友の信頼を恃む
自由平等三すくみ
本音の建前 背の順に並べ

預言者は殉教を糧と
十字軍にカラニシコフ
7天使 ラッパ吹いて叫ぶ

子牛は今に麒麟を獲え
適者生存の黄金律
根源の問いを問い続けている
有限の生に救済を

「助けて」なんかじゃ聞いてくれない
「死にたい」だって特別にならない
涎も涙も流し尽くした
汚い嗚咽を指して哲学と呼ぶ

ああ
世界より高貴なもの
醜さを誇れ

殉死の先の偶像崇め
意味深長の性悪説
根源の問いを問い続けている
冒涜の生に賞賛を

「それでも」なんかじゃ騙しきれない
「だからこそ」なんて言い訳にならない
心も体も傷にまみれた
無様な命を指して人間と呼ぶ

「それでも」なんかじゃ生きていけない
「だからこそ」なんぞ良いわけにならない
それでもまだ、と強がりを吐いた
愚かな光を指して星(アストラ)と呼ぶ

ああ
宇宙より尊きもの
輝きを誇れ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

人理礼賛

テーマ:哲学

処女作です。
使用する際はご一報ください。

閲覧数:35

投稿日:2022/03/14 23:40:04

文字数:609文字

カテゴリ:歌詞

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