1-A
搖れる眼差し　穏やかな瞳
翳る横顔　また祈ってるの
風が吹くたび散った花片（はなびら）を
取り戻したいと願うの

1-B
傷付くたびに　失われたものが
戦うことを　まだ待ち望んでる
生命（いのち）の匂い　褪せたリノリウム
怖れはしない孤独なら

1-S
巻き戻された世界で　もう一度取り戻すの
つかめると信じた　伸ばす手は届かなくて
歪んでく時計の針　偽りの時間軸に
それでもすすんでく　遠い夏の記憶へと


2-A
冷たい現在（いま）も　凍てついた明日（あす）も
溶かせはしない　まだ震えてるよ
無邪気に過ぎた　倖せな日々を
還りはしないと嘆くの？

2-B
抗うたびに　壊れていくものが
戦う意味を　まだ叫んでるから
離しはしない　汚されはしない
奪えはしない誰にでも

2-S
光も時間も超えて　もう二度と失くさないで
癒えない傷抱え　深く深く沈んでく
狂ってく時計の針　閉ざされた世界線で
それでも叫んでる　遠い闇の彼方へと


S’
繰り返す時の中で　永遠に秘す想い出
生まれた意味を知る　ことすらまだ知らなくて

3-S
巡り巡る季節から　終わらない夜を越えて
焔と燃やしてく　青い青い光へと
打ち寄せる時の汀（みぎわ）　浚（さら）われた砂の城で
微かに聴こえてる　遠い夏の記憶から

超えてゆく　超えてゆく　信じた夢も希望もなくて
壊れてく　壊れてく　消せない日々と痛みを抱いて




<読み仮名／譜割>



1-A
搖れる眼差し　穏やかな瞳
（ゆれるまなざし　おだやかなひとみ）
翳る横顔　また祈ってるの
（かげるよこがお　またいのおてるの）
風が吹くたび散った花片（はなびら）を
（かぜがふくたび　ちいたはなびらお）
取り戻したいと願うの
（とりもどしたいとねがうの）

1-B
傷付くたびに　失われたものが
（きずつくたびに　うしなわれたものが）
戦うことを　まだ待ち望んでる
（たたかうことお　まだまちのぞんでる）
生命（いのち）の匂い　褪せたリノリウム
（いのちのにおい　あせたりのりうむ）
怖れはしない孤独なら
（おそれわしないこどくなら）

1-S
巻き戻された世界で　もう一度取り戻すの
つかめると信じた　伸ばす手は届かなくて
歪んでく時計の針　偽りの時間軸に
それでもすすんでく　遠い夏の記憶へと


2-A
冷たい現在（いま）も　凍てついた明日（あす）も
（つめたいいまも　いてついたあすも）
溶かせはしない　まだ震えてるよ
（とかせわしない　まだふるえてるよ）
無邪気に過ぎた　倖せな日々を
（むじゃきにすぎた　しあわせなひびお）
還りはしないと嘆くの？
（かえりわしないとなげくの）

2-B
抗うたびに　壊れていくものが
（あらがうたびに　こわれていくものが）
戦う意味を　まだ叫んでるから
（たたかういみお　まださけんでるから）
離しはしない　汚されはしない
（はなしわしない　よごされはしない）
奪えはしない誰にでも
（うばえわしないだれにでも）

2-S
光も時間も超えて　もう二度と失くさないで
（ひかりもじかんもこえて　もおにどとなくさないで）
癒えない傷抱え　深く深く沈んでく
（いえないきずかかえ　ふかくふかくしずんでく）
狂ってく時計の針　閉ざされた世界線で
（くるうてくとけいのはり　とざされたせかいせんで）
それでも叫んでる　遠い闇の彼方へと
（それでもさけんでる　とおいやみのかなたえと）


S’
繰り返す時の中で　永遠に秘す想い出
（くりかえすときのなかで　えいえんにひすおもいで）
生まれた意味を知る　ことすらまだ知らなくて
（うまれたいみおしる　ことすらまだしらなくて）

3-S
巡り巡る季節から　終わらない夜を越えて
（めぐりめぐるきせつから　おわらないよるおこえて）
焔と燃やしてく　青い青い光へと
（ほのおともやしてく　あおいあおいひかりえと）
打ち寄せる時の汀（みぎわ）　浚（さら）われた砂の城で
（うちよせるときのみぎわ　さらわれたすなのしろで）
微かに聴こえてる　遠い夏の記憶から
（かすかにきこえてる　とおいなつのきおくから）

超えてゆく　超えてゆく　信じた夢も希望もなくて
（こえてゆく　こえてゆく　しんじたゆめもきぼおもなくて）
壊れてく　壊れてく　消せない日々と痛みを抱いて
（こわれてく　こわれてく　けせないひびといたみおだいて）