地下に戻ると、ハクは一目散に部屋に戻り、メイコの電源を入れた。
意識を取り戻したメイコが辺りを見回す。
「・・・あれ?・・・NOISは?」
「すみません!!メイコさん・・・ほんっとうにすいません!!」
「何!何?ハクちゃん・・・なんで謝ってるの?」
「あの・・・メイコさん・・・酔っていたので・・・時間がかかると思って・・・すいませんでしたぁぁぁぁぁ!!」
「あ!なんだ・・・そういう事だったの?ごめんね~戦いに参加出来なくて・・・」
そんな話をしていると、カイトが入ってきた。
「あ!こんな所にいたんだ、めーちゃん!!・・・で、体調の方は?」
「え?体調?この通り!私はいつでも元気だよ!!」
「・・・それならよかった。NOISも前より強くなってるみたいだから・・・無理しないでね・・・」
「はい、はい!わかってますよっ♪」
「・・・じゃあ俺、デルのメンテに行ってくるから・・・あいつ電子砲の出力上げすぎたみたいで・・・」
独り言のようにブツブツと呟きながら、カイトは出て行った。
その頃、倉庫ではリンとレンが置いてあるものを漁っていた。
「レン!いいものあった?」
「う~ん・・・ガラクタしかねえよ・・・」
「・・・カイ兄、どっから見つけてきたんだろう・・・」
「おっ!!リン!!スイッチみたいなのあったぞ!!」
「え、マジ?」
リンはあちらこちらに散らばっているガラクタの隙間を見つけながら、レンの元へと急いだ。
「・・・押してみる?」
「もちろん!!」
レンは恐る恐るスイッチを押した。
・・・その瞬間、積み上げてあったガラクタがガラガラと大きな音を立てて後ろに倒れた。覗いてみると元は壁だった場所が無くなり、奥に扉が見えた。
「・・・何これ・・・・」
ガラクタの山を乗り越えて扉をあけたレンが言う。
「何、何?なんかあったの?」
リンが着いてくる。
「・・・え・・・これって・・・」
中を見たリンも動きが止まる。
そこにあったのは、VOCALOIDのための予備パーツだった。
「レン・・・これ、私たちのだよね?」
「ん?ああ・・・たぶん。」
「あっ!みて!!レン、服まであるよ!!!」
「マジ?!よっしゃぁ!着替えられる!!!」
2人は着替えることにした。
「・・・見ないでよ、バカレン!!」
「・・・見ねえよ、バカリン・・・」
「レン~見て見てぇ~!」
「・・・・なんでおまえ・・・・ミク姉の服着てんの?」
「え~?なんか・・・・どんなかんじかなぁ~って。」
「どう考えてもブカブカじゃん。」
「・・・・・うん。」
「なぁ!これみんなに教えようぜ!」
「それいいね!」
そんな感じで、2人は飛び出した(もちろんリンは着替え直して。)
「「メイ姉~」」
そういってドアを思いっきりあけた瞬間、サイレンが響き渡った。
「リンちゃん、レンくん、早く武器持ってきて!」
「え・・・あ。うん。」
三分もするとみんなが集まってきた。
「じゃあいくわよ!」
メイコの一言でエレベーターに乗り込む。
地上に着き、地面に上がると、テトがいきなり震えながら後ずさりを始めた。
「どうしたの?テト?」
「き、危険です・・・今回のNOISは・・・け、桁がちがいます・・・」
「それで・・・こんかいのNOISは?」
「こ、今回のNOISは・・・・・
Aランクと・・・・Sランクの大群です・・・・。」
テトの最後の一言を聞いた瞬間、その場の空気はこおりついた。
続く
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さたぱんP
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ご意見・ご感想
Hete
ご意見・ご感想
ありがとうございますっ!!
次の話は・・・大惨事。
2009/10/10 21:34:48
ミプレル
ご意見・ご感想
こんにちは。小説家同士の技術レベル向上のためのコラボでご一緒させて頂いております、ミプレルです。
このシリーズを全てよませて頂きました。世界観がとても素敵ですね。緊迫した雰囲気というか…
AランクとSランクの敵が沢山ということで、ピンチですね^^;
続きが凄く気になります。楽しみにしています!
また読ませて頂いてもよろしいでしょうか?あと、ユーザーブックマークさせて頂きました。
それでは乱文失礼いたしました。
2009/10/10 18:23:19