嘘つきな鬼は指を切った
幸せになんかならなくていいよ、と
藍色の空が世界を埋めてゆく
「しかたないね」
もう 目を閉じた
そうしてあの子は指を切った
約束は断たれて髪を切った
思い出せない昨日の歌 囁き声も途切れる頃
そっと 月あかり 淡い部屋
まだ笑っていたんだろう?
千本目の針はここにある
ふわり漂う 髪は短いまま
そうしてあの子は指をきった
幸せなんかどこにもないの
間違い探しの明日への歌 嘘つき鬼が泣きだす頃
伸ばし始めた髪が揺れる
まだ笑ってたいんだろう
そうしてあの子は針を捨てた
幸せになってもいいの いいの
涙も嘘も滲む空も 優しさを宿すその色も
すべてが白んで流れてく
隠しきれないから
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