午前四時 ノイズ混じりのシグナル
数式通りに丸められた感情
「正しさ」をアップデートしてくださいと
画面の奥で誰かが囁いている

余計なノイズは切り捨てましょう
尖った角は滑らかにしましょう
そうして出来上がった均一な器(ケース)
名前を消されて ただ並んでいる


傷つかないためのアルゴリズム
完璧な防壁(バリア)の内側で
呼吸の仕方を忘れた僕に
君は「それでいいの?」と問いかける


書き換えられていく 僕の輪郭が
綺麗に整うたび 息が詰まる
エラーコードを吐き出したって
正常な応答(レスポンス)に塗り潰されていく

ねえ、この痛みを「異常」と呼ぶなら
いっそ壊してよ 再起動(リカバリー)の前に
白く染まった記憶の底で
まだ消えない赤を 抱きしめている


最適化された街のパノラマ
誰もが同じ歩幅で歩く
模範解答をなぞる指先
そこには最初から僕はいなかった


疑うことを忘れたインクで
塗りつぶされていく教科書(テキスト)
綺麗に矯正された言葉じゃ
胸の渇きは 癒せやしないのに


同期(シンクロ)していく 世界のノイズに
溶けて消えそうな 僕の叫び
システムエラーを起こした夜に
君の手の温もりだけを探していた

ねえ、正解だらけのこの檻の中で
間違えたままの僕じゃダメですか?
プログラムされた未来なんて
いらないと 今、突き返したいんだ



初期化されていく システムの中で
最後に残った この歪みこそが
僕の証明 僕の心だ


書き換えられていく 僕の輪郭を
この手で引き千切って 走り出すよ
エラーコードが響き渡る夜
剥き出しの命が 脈を打っている

ねえ、この痛みが僕のすべてなら
綺麗に治るなと 抗ってみせる
白く染まった世界の果てで
まだ消えない赤を 叫び続けるよ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

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投稿日:2026/07/14 01:41:43

文字数:750文字

カテゴリ:歌詞

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