春の底
快晴の春の底だった
最低なだけの僕なんだ、なんて言って
書いていた手紙燃やしたって
大抵は憶えているもんで
後悔を赦す僕なんて
きっと我儘なんだ
ゆらゆらと ゆらゆらと
揺れる想いを呼吸が透過して
ざらざらと ざらざらと
なぞる言の葉ばっか埋もれていく
はらはらと はらはらと
舞った花が世界を染め抜いていった、唯、唯
淡々と歩く事だって
全然な僕が嫌いだった
そうだった、歌を歌ったんだ
唯、貴方の声で
ふらふらと ふらふらと
歩く僕の影を追い抜いて
きらきらと きらきらと
光るあの歌声が呼んでいる
すらすらと すらすらと
上手く呼ぶ言葉も絞り出ないのだ、ああ
そうだ、くれた手紙に流る日を綴じ込めて
ただ眺めていたんだ
ゆらゆらと ゆらゆらと
揺れる想いを呼吸が透過して
ざらざらと ざらざらと
なぞる言の葉ばっか埋もれていく
はらはらと はらはらと
舞った花が世界を染め抜いていった、唯、唯
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