少女見つむ 今宵の月は
上弦弓の しなりいろ

手紙胸に 今宵も歌う
少年無事をと 祈り込め


半の月は多くの雲に
阻まれかけ
まるで今の 少年少女
時の残りも追い立てる



少女見つむ 今宵の星は
光り鈍きて 鉛色

手紙文字を 指で辿る
死に神影を 落としたる


そこにいるの? 神の農夫
お願い待って
私は彼を 信じたいの
紅い瞳は微笑んだ

ライセンス

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『月の手紙』

少年が、想いを月に託しているとは知らず、少女もまた月を見ていました。
少年が書き置きした手紙を支えに生き、月に無事を祈ります。
上弦の月は、まるで獲物を射る為に使う弓の様にしなっていて、きっと目的を果して帰って来てくれると、少女は手紙を抱きしめて月に祈り、信じるのでした。
不安な時は、手紙の文字を自分の指で辿り、少年が文字に託した想いを感じ取ろうとしますが……

死に神は ゆっくりと 近づいて来ます……

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投稿日:2010/09/18 23:48:06

文字数:176文字

カテゴリ:歌詞

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