「こんなものいらない」と
蹴って叩いて壊した
アニミズムを否定した僕は
壊れたもの[彼]から目を逸らした
ばらばらな積み木だけが
残るなんて何だか虚しいな
高く高く 積み上げた
でも背丈が 足りないよ
リアリズムを教わった僕は
半端なもの[彼]を見下ろしていた
どうして僕の言う通りになってくれないの?
誰かに言われたんだ
「君は神様に似ているね」
僕はとても哀しくなって
がらがらと積み木を崩した
つくってもこわすだけならば
はじめからつくらなければいいのに
そうすればもっといい きのう あした まってたんでしょ?
そっか……そっか――
君も僕に似ているんだね
ほら お揃いの痕(あと)だよ
かざり 全部 取り払おう
元の形 わかるように
一つ二つ つみ上げよう
また ぽつり 笑えるように
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