ー六花ー

降り積もる雪と 始発列車
透き通る空気 四半世紀
薄明かりが灯る 東空は
星達を塗り潰していて

快速で進む 時の中
各駅停車の 日々の中で
ホームで鳴り響く 旅立ちの歌
今は聞こえなくて

有難うなんて言わないで
何時も通り手を振らないで
涙をそっと拭わないで
我儘だけど 忘れないで

香らずとも 白い花弁 瞼を濡らすの
此処はどうやら私には 綺麗過ぎて
変わらずとも そぞろ芽吹くと 疑わずにさ
どうか凩と共に 攫っておくれよ ねえ

明くる日も夢に見る 記憶の片隅で
笑う貴方と 目が合わなくて
溶かしてしまいたいよ 季節の変わり目で
嘆く私と 回送列車

有難うとだけ言わせて
何時も通りに手を振らせて
涙はきっと零れるから
我儘だけど 抱き締めて

香らずとも 白い花弁 瞼を濡らすの
此処はどうやら 私には 綺麗過ぎて
変わらずとも そぞろ芽吹くと 疑わずにさ
どうか凩と共に 攫っておくれよ ねえ

いつか忘れる
命は途切れる
風は劈く
この耳を削ぎ落とすよう
行きたくない
まだここにいたかった
それでも私は
嘘にしたくなかったんだ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

六花

閲覧数:75

投稿日:2022/07/12 09:34:51

文字数:481文字

カテゴリ:歌詞

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