満天の星空の下 その人は歌っていた
凍えそうな暗闇の中 思いをのせたそのウタは
まるで月のような静けさで
遠い場所にいる誰かに届いたんだ
いつも聞いていた そのウタは
私のためのウタではないけれど
少しくらい手を伸ばしてもいいよね?
鳥の声が響く青空の下 その人は歌っていた
風にのせて木々がリズムを刻みながら 希望を紡ぐそのウタは
まるで太陽のような眩しさで
そばにいる誰かの心に届いたんだ
頼りなく切なく響く音の洪水は
途切れ途切れのパズルのよう、けれど
そのウタは誰かに何かを伝えていた
いつも聞いていたんだ、そのウタを
誰の為でもないけれど
誰かの為の心の音(リズム)
きっと君にも届いているだろう
それは私の中で生まれた
そして今、
君の中にも生まれた
名もない一つの夢物語
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