第12回目の講座はエンコードについてです。


動画のエンコードではなく、音声のエンコード向けとなりますが、基本は同じです。
今回はエンコードの上で重要となるサンプリングレート、ビットレート、ディザー、コーデックの4つの項目に関して解説していきます。


では、まずサンプリングレートについて解説していきます。
サンプリングレートとは『1秒間に何回、音が記録されているか』という度合いを指し示すものです。
例えば、44.1kHzであれば、1秒間に44100回、音を細切れにして、それぞれの時点の音声情報をデジタル化しているということです。


次にビットレートについて解説していきます。
ビットレートとは『時間に対して何ビットのデータが送受信されるか』という度合いを指し示すものです。
こちらは動画のエンコードなどでも馴染みのある方がいると思います。
例えば、128kbps(キロ・バイト・パー・セコンド)であれば、1秒間に128kbのデータ送受信が行われるということです。
わかりやすい言い方に換えると128kb/秒ということです。
ちなみにこれは " 時間に対して " なので、1分間であればpm [/分](パー・ミニット)となります。
まあ、音楽や動画ではセコンドしか使いませんね笑


次にディザーについて解説していきます。
ディザーとは『ビットレートを落とした際、音質が変化してしまうのを最小限に抑えるために特殊なノイズを元音に混ぜる』というものです。
こちらは写真やイラストなどの画像処理でも馴染みのある方がいると思います。
ディザーを使った方が良くなることは多いようですが、必ずしも使った方が良いとは限りませんので、音質の変化を聴き比べて判断するのが好ましいでしょう。
また、DAWに搭載されているもの、サードパーティ製のリミッター、マキシマイザーに搭載されているものと様々なディザーがあります。
その中にも何種類かのノイズの種類があるので、試してみるとよいでしょう。


最後にコーデックについて解説していきます。
エンコーダーにはエンコード機能が搭載されているわけですが、搭載していればどのようなファイル形式にでもエンコードできるわけではありません。
エンコーダーにはコーデックと呼ばれるものが組み込まれており、パソコン上で扱う動画や音声ではソフトウェア・コーデックが必要となります。
要するにフリーソフト等で最初からファイル形式に対応したコーデックが組み込まれていない場合はエンコードすることができないということです。
こちらは動画のエンコードなどでも馴染みのある方がいると思います。
この場合、ファイル形式に対応したコーデックを入手し、エンコーダーに組み込むことでエンコードができるようになります。
またコーデックによっても画質、音質が変わり、無料のものから有料のものまで存在します。
ここではフリーソフトで評価の高いLAMEを紹介したいと思います。
(Windowsの標準ソフトでは解凍できなかった気がするので、解凍ソフトも紹介します。)

・LAME MP3 Encoder
http://sourceforge.net/projects/lame/files/lame/3.99/

・Lhaplus(解凍ソフト)
http://www.forest.impress.co.jp/library/software/lhaplus/

ソフトによっても組み込む方法が異なるので、それぞれソフトを調べてみてください。


エンコードに関して理解して頂けましたでしょうか?
今回を持ちましてMixTipsの企画は終了です。

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MixTips #12 エンコード

ミックスとマスタリングに関する講座

閲覧数:698

投稿日:2014/05/27 22:06:21

文字数:1,522文字

カテゴリ:その他

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