俺はアレン。
最近思うところ大有り。
SNSに、男か女かって必要かぁ?
そりゃ、商業的であったり、出会い系であったり、それを目的としているサイトでは必要なんだろうけど。。。
実際に会わなきゃ、必要ないんじゃないの?


最近、つぶやいてると、女性っぽい言い方になる時がしばしばwww
(ただいまー、帰宅なうなのだ)
               (お・か・え・りっ)←俺
両性化してる
(がんばってね)
        (ハ~~イ!)←俺
相手は、女性だと思うのだが...
何故か、女性っぽくつぶやいてしまう。
少しHな話しもしたりして、、少しは異性を気にしてると自分では思っているのだが、、
ひたすら限りなく会う事のない会話。
でも最近は、オフ会とやらもある事だし、、しかし田舎者の俺では、距離が有り過ぎだし、、
しかし、これだけ交通網が発達してて、1人に1台、携帯電話を持っている情報化社会において、手段なんていくらでもありそうだが...
そんなこんなで月日が流れ、
互いの趣味の話題が多いが、全く関係のない話しもちらほらあったり....
一見、仲良さそうに見えるが、顔が見えない分、本心も見えない。
でも、見えたようでもあり、また見えなかったようでも...
そして、月日が流れる。
一時期、会話が途切れる時がしばし...
浮気、嫉妬、不安が、互いに交差し、つながらない。
会えない気持ちが少しづつ増幅していっているのが分かる気が少し...
そして、薄暗い月日が経ち、互いの気持ちを確かめるように、会話は再開された。
以前よりも、少し熱くなったような気がした。
以前よりも、深く侵入しているようにも思えた。
会えない......会いたい......会いたい気持ちがつのっていく。
会う為には、乗り越えないといけない色んな障害がある。
不倫、浮気、家族、家庭、生活、過去、未来、、
しかし、僕たちは、ひとつひとつかいくぐってきたのである。
理性のある人間とは思えない、罵声、暴力、嫉妬、羞恥、死の選択を浴びせられながらも、生きてきた。


そんな中、今日、やっと出会えた2人。
そのまま行き先の分からぬバスに乗り込む。
座席に座るなり、2人は熱いキスを交わす。
それだけではガマンできず、抑えきれず、、やさしく抱き合う。
一番後ろに男子生徒がいるにもかかわらず、
そんなことには目もくれず、
会えなかった時を埋めるかのように、ただ抱き合う。
最後まで出し切ってしまうと、彼女は彼の胸に頭をうずめ、彼は彼女のくしゃくしゃになった髪に指を入れ、撫でる。
バスには女子学生も乗っていたが、誰もが温かい目で見守っていた。
バスの中は、祝福と幸福で満たされていた。


ふと窓の隙間から、ふんわりとした冷たい風が、俺の顔を通り抜ける。
ゆっくりと起き上がり、まだ手に残る彼女の髪の全ての感触を思い出しながら、窓の向こうに聳え立つ主塔に目をやった。。。

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男か女か

小説「悪ノ娘」ショートストーリー応募用

閲覧数:244

投稿日:2018/09/15 20:15:36

文字数:1,221文字

カテゴリ:小説

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